エンタメに詳しい佐久間プロデューサーのラジオ「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」

2025年上半期にラジオ内で紹介されたおすすめエンタメをまとめました

            

※随時更新中

              

                

2025年上半期おすすめエンタメ

              

こたけ正義感「弁論」

            

スタンドアップコメディ的なワンショットのライブ。1月15日までYouTubeで無料開放しているので、観たい人はぜひ。

弁護士と芸人、両方やっている人にしかできない使命感と好奇心がガチッとぶつかった見事な構成の60分の喋り。誰ともかぶってない、その人にしかできない芸で埋め尽くされた60分で素晴らしい。

2025.1.8「佐久間宣行のANN0」

        

              

YouTube 「山名家の日常」

    

「山名家の日常」は、アキナの山名さんと宇都宮まきさんご夫妻がやっているYouTube。Vlogに近いYouTubeなんですけど、めちゃくちゃセンスがいいんですよ。

特に、この正月に小籔さんが子どものために服買ってきてくれたっていう動画がめちゃくちゃいいんです。ほんわかしてて。まだ登録者がすごくいるとかではないんですけど、俺は仕事の合間に流しながら見てる。

すごくセンスいいなと思ったら、やっぱちゃんとしたディレクターが作ってた。MBSかなんかの、あとヨーロッパ企画かなんかの。そりゃセンスいいわなって思いました。

2025.1.15「佐久間宣行のANN0」

         

                

映画「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」


機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)

               

多分、今年どっかで地上波放送されるんですよね。その3話分くらいをまとめているんで、どうせ地上波で観れるしって人いるかもしれないんですけど。びっくりするんで観た方がいいです。

ただね、これ以上話してネタバレになるのが怖いんで…いずれテレビ放送が始まったらまたちゃんと話しますが。劇場で観てよかったですね、俺は。

2025.1.22「佐久間宣行のANN0」

           

        

漫画・アニメ「メダリスト」

                   


メダリスト

                    

アニメにものってるし、有名な漫画で、12巻まで出てる。フィギュアスケート女子の選手たちとコーチのバディものに近いような話。

最新刊12巻が激アツなんですよ。主人公の最強のライバル視点の物語になってて。アニメも素晴らしいですし。

作者のつるま(いかだ)さんが、ある女性声優さんのファンで、その人が主役になれるような漫画を描こうって言って描いて、その人アニメの主役の声やってんの。

しかも、その漫画の大ファンの米津玄師さんが、自分から主題歌描かせてくれって笑

推活の頂上決戦みたいな笑

2025.1.29「佐久間宣行のANN0」

                      

                     

映画「ファーストキス 1ST KISS」

                         

坂元裕二さん脚本、塚原あゆ子さん監督、松たか子さんと松村北斗さんが主演の映画ですね。亡くなった夫の人生を変えるために、奥さんがタイムスリップして、運命を変えようとするって話なんですけど。

これはもう評判が届いていると思うけど、素晴らしかったです。夫婦にはそれぞれの形があったりして、不格好で情けなくて、とんでもなく愛らしいこの松さんと松村さんの夫婦がチャーミング過ぎて。

坂元さんの脚本も、タイムスリップループもののベタな展開もあるけど、ちょっとズラしてて、エスプリがきいてる。

2025.2.13「佐久間宣行のANN0」

             

                   

漫画「正しいお母さんってなんですか!?」

                 

真船佳奈っていうのは、テレビ東京の後輩で、社員なんだけど漫画も描いてる漫画家なんだすよ。元々ADとかの漫画を描いてて、アニメ化もされてる。

「正しいお母さんってなんですか!?」は彼女にとっての最高傑作。お母さん世代、子育てに悩んでいる人とかに、「わかる!わかる!」と言いながら、ホロリと泣かせるような漫画を、たまたま後輩が描いたんで。オススメですね。

2025.2.19「佐久間宣行のANN0」

               

映画「トワイライト・ウォリアーズ」

                   

香港映画なんですけど、90年代の九龍城を舞台にした九龍城に住む者たちと、そこに転がり込んできた密航者みたいな主人公とのバトルに次ぐバトル。任侠ものとアクションと。

めちゃくちゃ面白いです!ギリギリ間に合ってスクリーンで観られてよかったなーって思ったんですよね。九龍城のバトル、ロケーションから何からすごいかっこいいしね。

とにかく、おじさんがかっこいいんですよ。ルイス・クーが演じるマフィアの九龍城を仕切ってる役が、オープニング5分からめちゃくちゃかっこよくて。観たいものぜ全部見られた感があった後に、観たい物の釣瓶打ちっていう。最高ですよ。

全世代を取り込めるキャスティングで、ロケーションとアクションの面白さ、キャラの厚さもあって。これが伝統をアップデートするってことなんだなぁと思いましたね。

2025.2.26「佐久間宣行のANN0」

                   

映画「野生の島のロズ」

                  

人里離れた島に最新鋭のロボットが偶然落ちてきちゃうんですよ。人のことを助けるプログラムだったんどけど、野生動物しかいない島で生き残るうちに、ある鳥の子育てをすることになるっていう。

SFとライオンキング的なものがすごくうまく融合してて。圧倒的に映像が綺麗。いいモン観たなぁと思いながら。最後グッときちゃった。

日本語吹き替えで観たんですけど、綾瀬はるかさんの声優も素晴らしかったですね。ただロボットが、その、ラピュタに出てたのにすごい似てるっていう笑

2025.3.5「佐久間宣行のANN0」

              

映画「ANORA アノーラ」


ANORA アノーラ

              

アカデミー賞4部門とっちゃったんで、今更言うことはあんまりないんですけど笑

大好きな監督なんですよ、ショーン・ベイカー監督。「フロリダ・プロジェクト」とか「レッド・ロケット」とか。人間を見つめる目線と、そこに厳しい目もありながらユーモアのセンスもあるみたいな方。

ニューヨークでストリップダンサーをやっているアノーラが、自ら幸せを掴み取ろうとするコメディなんですけど。現実を全てみせる現代的なプリティウーマンって感じでありながら、途中で急にね、めちゃくちゃコメディに一回質的転換するのがめちゃくちゃ面白くて。

人間に対する目線がちゃんと冷徹なところもありながら、優しいところは一個もない、人間のダメな部分を描く、でもそれがよさに変わっていく。

ただアカデミー賞4部門とるタイプの映画では本当はないと思います。マイナー系の映画の観に行ったらとんでもなくいいバージョンの映画なんですけど、感動作品だと思って行っちゃうと、結構序盤セックスコメディだったりするから笑、その心構えもしつつ行った方がいいと思います。

2025.3.13「佐久間宣行のANN0」

                        

映画「ネムルバカ」

      

試写で観たら、すごくいいですよ。原作(漫画)があまりに思い入れがありすぎて、好きな漫画だから、ちょっと現代にアレンジしてどうなのかなぁって思っていたら、素晴らしかったです。

女性2人を描くのが、阪元監督上手くて。先輩と久保(史緒里)さん演じる後輩の関係性が、原作に書かれていないセリフもずっと二人が話してそうだなって思うものもあったし。

後半あるライブシーンがあるんですけど。そこが漫画とは違う演出だったんですけど、原作との違い具合が素敵。漫画原作って、原作に寄せようとしすぎるとさ、映画としてのダイナミズムが無くなったりするから、バランスが難しいんだけど、原作ファンも絶対満足できる映画でしたね。

2025.3.19「佐久間宣行のANN0」

           

原作漫画

    

映画「ウィキッド ふたりの魔女」

                 

名作児童文学「オズの魔法使い」に出てくる魔女たちの知られざる物語。ずっと愛されている大ヒットブロードウェイミュージカル「ウィキッド」の映画化で、二部作の前編。

エルファバとグリンダという西の悪い魔女とよい魔女の友情から始まる。前編は友情から、西の悪い魔女がどうやって誕生するかをまで描いているんですけど。

めーちゃくちゃ素晴らしいです。昨今のエンパワメント系の源流とも言えげき抗う人間の物語で、そこに歴史修正主義とか分断とか橋をかけることの難しさとか現代の問題も入っている。

主演の二人の中でもマジックが起きている。アリアナ・グランデが演技経験があんまりないっていうのが信じられない。素晴らしいコメディエンヌでしたね。ラスト17分、名曲「ディフェンディング・グラビティ」鳥肌とまらなかったです。

2025.3.26「佐久間宣行のANN0」

                   

映画「教皇選挙」

             

ローマ教皇選挙の舞台裏と内幕に迫ったミステリー。全世界14億人以上の信徒を有するキリスト教最大の教派、カトリック教会のローマ教皇が、亡くなった。で、新教皇を決める教皇選挙。コンクラーベっていう歴史で勉強したようなヤツなんですけど。

世界中から100人を超える候補者が集まって、票が割れる中、水面下で様々な陰謀、差別、スキャンダルがうごめいていくっていく話なんだけど、めちゃくちゃおもしろい。おじいちゃんしか出ていないのにおもしろい。

人間ドラマであり、ミステリーでもあり、社会性もある。ルックが綺麗で荘厳な時代劇のような話の中で、現代の欲望とかスマホとかそういうものが渦巻いていくんですよ。味のあるじいさんたち顔の展覧会っていくらでもみていられるっていうのがあって笑。

ラストの展開も見事なんですよね。だから気持ちよかった。いい映画だったなぁと思いましたね。

2025.4.2「佐久間宣行のANN0」

      

映画「片思い世界」

        

坂元裕二さん脚本、土井監督と再タッグを組んだ「花束みたいな恋をした」のチームですね。広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果耶さんの3人が主演で、強い絆で結ばれた3人の女性が織りなす究極の片思いっていう話なんですけど。

ネタバレはしたくないので言わないんですけど、タイトルだけで観に行ったら想像と全然違う話で。僕の中でもうまく評価できないんですよ。全体としては、ちょっと歪なところもある映画だと思っていて、個人的には、とても好きなシーンとそうじゃないシーンが両方ある映画。

ジャンルも展開も好きではないが、すごくグッとくる好きなシーンが散りばめられていて、総体的に言うと見てよかったと思いました。すごい映画だとも思いました。

2025.4.9「佐久間宣行のANN0」

          

ドラマ「アドレセンス」(Netflix)

                          

4話のドラマなんですけど、13歳の少年が殺人の罪に問われ、その真相に迫るドラマです。イギリスのとある町に住む13歳の少年ジェイミーが同じ学校に通う少女ケイティと殺害した容疑で逮捕されることから物語が始まるっていう。

1エピソードワンカットなんですよ。事件の翌日、3日目、7ヶ月後、13ヶ月後と、4話物語が途切れない。すごいですよ。どうやってワンカットで撮ったんだっていうすごさもまずあるが、逆にそれがあるから、その中であの続ける役者さんたちの緊張感がすごい。

ワンカットのギミックに追われて、なんか逆にすごさとドヤ顔のドラマになるかと思ったら、ワンカットできた意味がここにきたんだって言うのが3話なんですよ。3話はほぼワンシチュエーションなんですけど、13歳の少年の芝居がとんでもない。脚本もすごい。

社会現象みたいなドラマらしいんですけど。おすすめです。

2025.4.16「佐久間宣行のANN0」

                        

ドラマ「ザ・レジデンス」(Netflix)

                   

変わり者の刑事が、ホワイトハウスで起きた殺人事件を解決するために呼ばれて、謎に立ち向かっていくストーリー。ホワイトハウスでの殺人事件って時点でなんかもう面白いんですけど、捜査方法が全員と話をするっていう。女性のコーデリア・カップっていう主人公なんですけど。

ホワイトハウスって132の部屋があって、 150人が容疑者。膨大な数の容疑者からどうやって真犯人を見つけ出すかっていうやつなんですけど、まあテンポよくコミカルに続いていくストーリングテリングで脚本がとにかく見事なんですよ。

徐々に変わったキャラクターたちが、最初こんなにキャラクターいたら覚えられないかなと思っていたら、どんどんキャラクターの秘密とそのひねくれている度合いがわかっていった後、最終的にはすごく綺麗に謎が解かれていって、見事なミステリーでしたね。

三谷さんが作るようなタイプのマーダーミステリーすごく面白かったです。これは続編をみたいなと思って。アメリカで当たってるのかなぁ。日本だとまだ話題になってないんですけど。非常に僕は好きでした。

2025.4.30「佐久間宣行のANN0」

                      

映画「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」

                            

ジャルジャルの福徳くんの小説を、「勝手に震えてろ」「私をくいとめて」の大九明子監督が映画化。思い描いていたキャンパスライフと程遠い冴えない毎日を送っている大学生の小西くんっていうのが、ある女子大生・桜田さんに出会って声をかけるところから始まる、ラブストーリーちゃラブストーリーなんですけど。

最初試写で観た時には、福徳くんが原作の映画だから、どっかにギミックがある映画かと思ってギミック待ちしちゃって。そしたら結構違ってさ。真っ直ぐな人間ドラマで。

萩原利久さんと河合優実さんと伊東蒼さんのトリプル主演というとんでもない芝居が堪能できる名シーンがそれぞれあるんですよ。

個人的な好みで言うと、構成とか展開で完全に没入できたとは言えなくて。それは俺がもう50近い体と思うんですよね。でもそういう人生もあるだろうと思いつつ、頭から離れないシーンがいくつもある。観た人がみんな「あそこすごいよね」って言っちゃうシーンが3つくらい必見の映画だと思います。

2025.5.7「佐久間宣行のANN0」

               

映画「パディントン 消えた黄金郷の秘密」

                         

パディントンわかりますか?イギリスのクマのぬいぐるみのやつなんですけど。ブラウン家の一家として暮らすクマのパディントンが、今度はルーシーおばさんに会うためにペルーに行くんですよ。そこから大冒険の活劇が始まるマイケルボンドの児童文学を実写映画化したパディントンシリーズの第三弾なんですけど。

結構これ見ていない人いるんですけど、パディントンの1も2も傑作なんですね。で、3も面白いって聞いた時「嘘つけ、ああいうパターンが面白いなんてさすがに…」と思ったら、めちゃくちゃ面白かった。

笑えた泣ける。で家族もあったかい。なのにインディジョーンズとか、ああいう系のパロディもたくさん入ってて。あのクマのキャラクターがやるからすげぇ面白い。下手すると今までのストーリーで一番いいかもっていうぐらいいい映画だったんですね。

2025.5.21「佐久間宣行のANN0」

                    

映画「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」

                 

1996年の第1作から30年に渡り人気を博してきた大ヒットスパイアクションの8作目で、前回のラストで世界の命運を握る鍵を手にして、イーサン・ハントとその鍵によって導かれていくAIの対決みたいなことなんですけど。

3時間あって物語についていくのがちょい大変で、ツッコミどころもたくさんあるが、前作より全然整理されていて集中しやすいです。

あとアクションはちょっと笑っちゃうんだ、ほんと、すごいんだよ。予告編で全部出ているからあれなんだけど、海中にずっと潜って撮ってるシーンもすごいし、クライマックスのプロペラ機みたいなやつの羽の上でアクションしてるんだよ。実写だからね?ワイヤーで。しかも反転して逆さになっている状態でアクションしてんの。もう意味わかんないでしょ?

トム・クルーズこれ8テイクやるんだから笑 誰も「トムCGでいいよ」って言わないんだから笑 多分YouTubeに公式でメイキングが出ていると思うんで観てほしいんですけど。それを観たら「これをスクリーンで観れるのは歴史手を目撃するようなもんだからいいんじゃないかな」って風に思います。

前作とのつながりは、冒頭で結構長い説明してくれるんで、今回からでも大丈夫です。

2025.5.28「佐久間宣行のANN0」

       

映画「リライト」

試写で観たんですけど、6月13日公開の映画で、監督・松居大悟さんと脚本・上田誠(ヨーロッパ企画)がタッグを組んで、SF小説を原作にオール尾道ロケで映画化した青春ミステリー。

ざっくり説明すると、高3の夏、美雪っていう主人公のところに保彦っていう少年が転校してきて。300年後からタイムリープしてきたっていうんですよ。その秘密を共有することになった美雪は保彦に恋をして、7月21日薬を使って10年後の自分に会うためにタイムリープする。

10年後で出会った未来の自分から「私が書いた本だから、いつかあなたが書くのよ」みたいなことを言われるんだけど…青春タイムリープ小説だと思ったら全部裏切られていく。嘘でしょっていう裏切りが。めちゃくちゃ面白かったです。ワクワクと切なさと感動と絶望があって。結構ダークな部分もある。いろんな感情と思考が頭の中でぐるぐる回る。大林監督へのオマージュもあって。

何もあんまり入れないで初見で、早い段階で観てほしい。

2025.6.4「佐久間宣行のANN0」