2025年4月18日公開の映画「名探偵コナン 隻眼の残像」

早速、観に行ってきました!

              

                       

青山剛昌先生の国民的人気漫画、1996年からアニメ放送されている「名探偵コナン」

劇場版第28弾です!

タイトルは「名探偵コナン 隻眼の残像」

残像と書いてフラッシュバックと読む😆

    

「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」

2025年4月18日公開
原作:青山剛昌
監督:重原克也
脚本:櫻井武晴
音楽:菅野祐悟
主題歌:「TWILIGHT!!!」King Gnu
ゲスト声優:山田孝之(大友隆役)、山下美月(円井まどか役)

                    

公開初日に鑑賞

平日午後6時台に開始の回でしたが、座席はほぼ満席😳

劇場の複数スクリーンで上映していましたが、軒並みほぼ満席

グッズも売れていたし、映画関連コラボも含めて、さすが「名探偵コナン」はドル箱コンテンツ💰

年齢層は高校生から40代くらいまでやや女性が多かったです

             

ネタバレなし感想

諸々を総合すると、観てよかった!と言える作品でした!

長野県警の3人にスポットを当てつつも、小五郎、少年探偵団、公安にも見せ場がある。

事件の流れがわかりやすいので(これが物足りない人もいるかもだけど)、キャラや小ネタを楽しむ余裕もある。

クライマックスのアクションシーンが、スピード感もあるし犯人VS登場人物みんなが協力する総力戦なのも見応えがあって、一番のおすすめ!

そこに向かって、物語が加速していくのも良かった。

全体としては、満足度は高かったです!

  

  • クライマックスのアクションでテンションMAX!
  • 比較的わかりやすい事件とストーリー
  • 長野県警の大和敢助、諸伏高明、上原由衣が登場!
  • 大和と諸伏が無敵すぎる笑
  • 毛利小五郎のかっこいい見せ場あり
  • 公安も絡んでくるよ
  • 公安・風見が度々出てきて(個人的に)嬉しいよ!
  • 蘭ネーチャン今回も強いよ
  • 日本の某組織メンバーも登場
  • 少年探偵団も活躍シーンあるよ
  • ゲスト俳優の山田孝之と山下美月、溶け込んでる
  • 冬の長野を堪能できるよ(寒い)

          

あらすじ紹介の後に、ネタバレありで、詳細レビューしていきます

                   

                    

あらすじ

長野県・八ヶ岳連峰未宝岳。長野県警の大和敢助が雪山で“ある男”を追っていた時、不意に何者かの影が敢助の視界に。気をとられた瞬間、“ある男”が放ったライフル弾が敢助の左眼をかすめ、大きな地響きとともに雪崩が発生。そのまま敢助を飲み込んでしまいー。

10ヶ月後。国立天文台野辺山の施設研究員が何者かに襲われたという通報を受け、雪崩から奇跡的に生還した敢助と、上原由衣が現場に駆けつけた。事情聴取のさなか天文台の巨大パラボラアンテナが動き出すと、負傷し赤眼となった敢助の左眼がなぜか突如激しく疼きだす…。

その夜、毛利探偵事務所に、小五郎の警視庁時代に仲の良い同僚だった“ワニ”と呼ばれる刑事から電話が入った。未宝岳で敢助が巻き込まれた雪崩事故を調査しており、事件ファイルに小五郎の名前があったと言う。後日ある約束を交わした小五郎にコナンもついて行くが、待ち合わせ場所に向かっていた途中、突然響き渡った銃声ー。

氷雪吹き荒れる山岳で、白き闇の因縁(ホワイトアウトミステリー)の幕が切って落とされるーー

劇場版『名探偵コナン隻眼の残像』公式HP

          

白き闇の因縁と書いてホワイトアウトミステリーと読む🤭

    

            

※このあと、ネタバレあり

            

            

鑑賞レビュー(ネタバレあり)

ここからはネタバレありの感想になります。

これから作品を鑑賞予定の方はお気をつけください。

記憶を頼りに書いているので、詳細曖昧or違うところあるかも…そこはご容赦を🙏

        

オープニング

10ヶ月前ー

雪山にいる長野県警・大和敢助警部。

大和警部は銃撃される。弾丸が左眼をかすめ、直後に起こった雪崩に巻き込まれ…。

   

現在。

長野県にある国立天文台野辺山で、施設研究員・円井まどかがいる。

そこへ侵入者が現れ、円井が襲われる。

床に落ちる鍵。

施設長・越智がかけつけて侵入者はその場を去る。

侵入者は頭からすっぽりとフードをかぶっており顔は見えない。

           

阿笠博士の家に集まる少年探偵団。

阿笠博士と施設長・越智が知り合いであることから、休日に皆で国立天文台野辺山に行こう、5人以上で行くと観測ツアーができる、という話で盛り上がる。

江戸川コナンは、その日は毛利蘭とサッカーを観に行くからと断る。

阿笠博士、円谷光彦、吉田歩美、小嶋元太、灰原哀で長野県の国立天文台野辺山に行くことになる。

   

テレビでは「刑事訴訟法の改正」「証人保護プログラム」についてのニュースが流れている。

         

毛利宅で、夕ご飯を食べる毛利小五郎、蘭、コナン。 

そこに、小五郎の警視庁時代の同僚・鮫谷浩二から電話が入る。

小五郎は鮫谷のことをアダ名である「ワニ」と呼び、久しぶりの連絡にテンションが上がる。

現在、総務課の改革準備室にいる鮫谷は、10ヶ月前に長野の未宝岳で起きた雪崩事件(物語初めの大和警部が巻き込まれた雪崩)に関して、小五郎に会いたいと言ってくる。

今すぐにでも会いたい口ぶりの「ワニ」こと鮫谷だったが、日を改めて、警視庁近くの日比谷公園で会う約束をする。

鮫谷との約束の日。

コナンと蘭も小五郎についてくる(この後、サッカーを一緒に観に行く予定)。

落ち合う直前、鮫谷は何者かに撃たれて倒れる。

犯人は、フードを頭からすっぽりとかぶっている(おそらく国立天文台野辺山への侵入者と同じ服装)。

銃声を聞きつけ、駆けつける小五郎、蘭、コナン。

バイクで逃げる犯人をスケボーで追いかけるコナン。

ここの追跡アクションかっこいいよ!

からの、いつものコナンのテーマソングをバックに、今回も丁寧にコナンくんが登場人物紹介。

キャラクターたちが雪の結晶の中に描かれて紹介されるのがステキ❄️

            

鮫谷殺害事件を追う

日比谷公園で撃たれた「ワニ」こと鮫谷は、亡くなってしまう。

肩を落として、涙を流し悲しみと怒りに震え昂る小五郎。

急にどうした小五郎!

視聴者的には今回はじめましての鮫谷の死に、親の仇くらいの勢いで昂る小五郎に少々2サスの香りを感じる。

駆けつけた高木渉巡査部長と佐藤美和子警部補に、同行して捜査協力することを(強引に)決め、長野へ向かう。

サッカーに行く予定だった蘭とコナンだったが、チケットは蘭の友人・鈴木園子に譲り(この映画で唯一の園子登場シーン)、事件に興味のあるコナンと父・小五郎を心配する蘭も、長野に向かう。

                 

大和警部の雪崩事件

長野駅で、長野県警(大和、上原)と警視庁(高木、佐藤)と小五郎が合流。

     

10ヶ月前、大和警部は仮釈放中に逃亡した御厨貞邦という男を追って、未宝山にいた。

そこで狙撃され雪崩に巻き込まれて行方不明に。

御厨は、その後、長野県警の諸伏によって逮捕されて再び収容。

長野県警の仲間たちは身を案じていたが、雪崩で亡くなったのではないかとも思われていた。

しかし、大和警部は、何者かによって助けられ、山梨県の病院に入院をしていたことがわかる。

大和警部は一時意識不明となっていた。

                    

御厨はなぜ追われていた?

御厨貞邦は、鷲津隆とともに、8年前の鉄砲店に押し入り強盗事件を起こしていた。

鷲津は司法取引を行い、御厨の居場所を教えることで執行猶予3年に減刑。

自分を売った鷲津のことを恨んでいた御厨は、仮釈放されてから復讐のために鷲津を探していた。

その御厨を大和警部が追っていたのだ。

   

強盗に入られた鉄砲店の娘である舟久保真希は、強盗事件により足を負傷。

バイアスロンのオリンピック強化選手であったが、選考から外れてしまい、山で転落死。

遺書があったため自死と考えられる。

真希の父・舟久保英三は「娘は犯人たちに殺された」とずっと憎しみを持っており、度々長野県警の大和警部を訪ねてきては、鷲津の居場所を確認。

「手がかりがあっても教えられない」と大和警部は英三に話すが、居場所がわかったら、英三は鷲津に復讐をするつもりでいる。

   

盗聴器をつけられたコナン

阿笠博士と少年探偵団は、長野県の佐久平駅に到着。

国立天文台野辺山の施設長・越智が迎えにきてくれている。

「阿笠先輩」と呼んでいるので、どうやら阿笠博士の後輩っぽい。

阿笠博士と少年探偵団は、国立天文台野辺山を見学。

大きなパラボラアンテナなどに感激するのであった。

この時越智が運転していた移動観測車の鍵が、オープニングで天文台に何者かが侵入した時に落ちた描写のあった鍵と同じ

 

少年探偵団から遅れて蘭とともに駅に到着したコナンは、大人の男性とぶつかる。

「ごめんね、大丈夫だった?」と声をかけつつその男は、コナンのマフラーに盗聴器をつける。

その男に指示を出したのは、公安の風見裕也

コナンはタクシーに乗ってすぐ盗聴器に気づくが、敢えてそのままにしていた。

盗聴器をつけたのは公安=そのままにすることで、風見やその上司である安室透(降谷零)と情報共有をすることにしたのだった。

    

コナンは長野についてから移動中に、小五郎たちの動きを盗聴して聞いている(距離が離れたりすると途切れる)んだけど、どういう仕組みでそれをしていたかの説明は、私が見逃してしまった模様…

    

公安が盗聴器をコナンに仕掛けるということは、コナンが追っているこの事件が、公安にとっても重要な事件であるということになるけれど、一体…

          

コナン少年探偵団と合流

蘭とコナンは、阿笠博士と少年探偵団と合流。

ここら辺で、劇場版恒例の阿笠博士のクイズがあったような…(略)

レーザー装置から、レーザーを出す体験をさせてもらった灰原哀は、レーザーの方向などを上手に計算して照射し、施設長の越智から「科学者になれるよ」と褒められる。

     

実際に科学者であった灰原哀(の姿になる前の宮野志保)、さすが😍

   

安室とも連絡をとりつつ、小五郎たちの動きも盗聴するコナン(この辺うろ覚え😅)

安室から、「ワニ」こと鮫谷がいたのは、刑事訴訟法改正のための準備室であったことを聞く。

コーヒーの空き缶がたくさんある車内にいる、公安・風見(お仕事がんばってる❤️)

盗聴器越しに「ね、風見さん!」とコナンに呼びかけられてしまった風見は、自分が盗聴していることを気づいた上で、そのままにしているコナンに「何て子だ…!」と驚く。

      

山梨刑務所

長野県警の大和、上原、警視庁の高木、佐藤と小五郎は、大和が雪山で雪崩に巻き込まれるきっかけとなった御厨に面会に行く(諸伏に逮捕され、現在山梨刑務所で服役中)。

そこで登場するのが、山梨県警の林篤信警部補。

山梨の病院に入院していた大和警部の世話係をしていたそう。

身元を示すものが何もなかった意識不明の大和警部。

風貌の怪しさから、林警部は指紋を前歴者リストと照合していたとか。

     

山梨県警・林警部、コナンに盗聴器つけた男性じゃないの!隠れ公安(初めて聞いた)なんだってよ

   

山梨刑務所で、御厨と対面した大和警部は、左眼が疼き出し上原と退席。

(上原は「また発作?」と)

大和警部は、雪崩に巻き込まれた時に、何を見たのか、誰を見たのかを思い出せずにいた。

      

御厨は、「ワニ」こと鮫谷が亡くなる前日に自分を訪ねてきたと話す。

雪崩が起こった時のことを聞いてきたと言う。

鮫谷は、その後に、大和警部に会いに長野県警へ行こうとしていたが、なぜかそのまま東京へ戻っていた。

小五郎、警視庁の高木と佐藤、山梨県警の林の前で、司法取引で自分のことを売り、一人だけ減刑となった鷲津への恨みを言いながら興奮する御厨。

   

コナンが捜査に合流

盗聴で小五郎たちが山梨刑務所にいることを知ったコナンは、車での移動中に「トイレに行きたい!」と言い出し、刑務所の前で止めさせる。

「あれ?小五郎のおじさん、グ〜ゼンだね〜」

といつもの小芝居。

長野県警のさりげないサポートもあり、蘭と探偵団と別れ、コナンが捜査に合流(大和警部は、これまでも眠りの小五郎ではなくコナンを重要視している)。

  

東京地検・長谷部がシャシャリ出る

東京地検検事・長谷部(これより前の警視庁内のシーンでも出てくる)が、長野にやってきて事件の指揮を取る的なことを言ってシャシャリ出てくる。

とにかく鼻につく数秒で嫌われる才能を持つキャラ笑

強引にシャシャり出てきているので、なんか意味があってここにいるんだろうけど、検事が何のために?

   

諸伏、生命のピンチ!

自分が襲撃され雪崩が起きた現場に再び向かう(だったと思う、違う流れだったかも)長野県警の大和警部と上原。少し離れたところに諸伏。

そこで大和警部が何者かに銃で狙われる。

諸伏と挟み撃ちをして、犯人を捕えようとするが、銃を発砲された大和を庇う形で諸伏が脚を撃たれ、雪の斜面を転がりおり、凍結した川の氷を破って、川の中に落下しまう。

諸伏は、転落する直前に、自身のスマホを緊急通報(自分の居場所を警察に知らせる)の状態にして雪に押し込む。

冷静な判断、かっこいい!

警察本部に信号が発信されるが、何者か(おそらく襲撃犯人)が諸伏のスマホに気づき、通報を消してしまう。

諸伏を探す警察や小五郎たち。

    

水中に沈む諸伏…

沈みながらも、心の中で故事成語を呟いているキャラぶれない諸伏…

いやそれどころじゃない!

薄れていく意識、諸伏は亡くなったはずの弟・諸伏景光と出会い会話を交わす。

    

諸伏高明の弟・景光は、警視庁の入り公安に配属、降谷零(安室透)の警察学校の同期であり親友。黒の組織に潜入捜査中に、殉職している

                        

諸伏はこの会話は現実ではないと気づき、拳銃を上方に向けて発砲。

凍結した川の中から、一発の銃が空に向けて撃たれたことで、諸伏の場所がわかり救出される。

ガンガンに凍りついた川からの救出なのに、誰も凍死や体温低下を心配していないことに違和感はあるけど、それはさておき。

救出された諸伏が弟の名前を呟いていたのを、盗聴していた公安・風見が聞いており、降谷(安室)に報告。

「ひろ、みつ、だと?」亡くなった親友の名前が出てきたことに、眉をひそめる降谷(安室)。

            

犯人の襲撃が続く

車に乗っている大和と上原。

大和が雪崩に巻き込まれて行方不明(実際は意識不明で入院していた)になっている間、大和が亡くなったと思っていた上原は、甲斐巡査の死の真相を解明するため(今回の話とは別事件です)に疑わしい虎田家の内情を探るため息子と結婚していた(この事件が気になる方は名探偵コナンアニメ#516を観てね)。

ちなみに、上原は大和が好き。

その話になり、大和が「俺だったら結婚まではしないけどな」と言い「やめて!」と上原が返すみたいなやりとり。

   

大和に同意するわ

     

事件解決のためというのは本当だろうけど、好きだった男性が亡くなったと思い、警察辞めて結婚。

好きだった男性が生きていたとわかって、離婚して警察復帰。

って見方もできてしまうもんね😅

だからかな、上原が何っ回も何っ回も「敢ちゃん…あ、大和警部」って言い直すたびに、いい加減使い分けてよ〜、捜査のために結婚離婚できるんだから切り替えられるっしょ〜と冷めた目でみちゃうのは😅

   

話を戻そう。

  

大和と上原の乗った車が狙撃される。

カーブミラーが割れ、リアガラスが割れ…車のオイルが狙われ、爆発することを予期した大和は上原を抱えたまま車外へ脱出。

それと同時に車が爆発炎上。

少し離れたところで銃声を聞いた少年探偵団、光彦と元太が現場にかけつける。

それを追う蘭。

燃える車を見つけ、大人に知らせるために引き返す元太だったが、光彦が犯人に捕らえられてしまう。

咄嗟に元太は犯人に飛びつき、手に噛みつく(ここで噛みちぎった皮の手袋が重要な証拠になる)!

その隙に、光彦は犯人の腕の中から逃れるが、犯人のライフルの銃口が元太に向けられピンチ。

そこに駆けつけた蘭が、空手で犯人と格闘。

映画の蘭はとにかく強い!で有名だから。

なんやかんやで犯人は逃げていき、身を寄せ合う光彦、元太、蘭。

蘭ネーチャンの子どもたちを包み込む優しさよ…

   

車から逃げ出し雪山に逃げ込んだ大和と上原は、炭焼き小屋「ブッタ」で休息をとらせてもらう。

炭焼き小屋の主人は、大友隆(ゲスト声優・山田孝之)。

大和たちだけでなく、襲撃が起こったことで、山に止まることになったコナンや少年探偵団たちも受け入れてくれ、皆は炭焼き小屋「ブッタ」で一晩を明かす。

大友隆には、体に特徴的なアザがあり、本人は「木を伐採するときにできるアザ」と説明をするが、コナンはすぐにライフルを撃つ時にできるアザであることに気づく。

炭焼き小屋「ブッタ」や大友隆が出てくる下りは、もう少し前だったかな?

この辺り、雪山シーンが続くので、前後関係の記憶がごちゃごちゃ。

すみません。

  

大友隆の正体

安室から、銃を所持している登録者リストを送ってもらったコナン。

そこには苗字は違うが「隆」の名前があった。

  

炭焼き小屋の主人・大友隆の正体は、かつて御厨と強盗事件を起こし、執行猶予期間終了後に姿を消した鷲津隆。

整形をして顔を変え、養子に入って(多分そう言っていた)苗字を変え、炭焼き小屋で暮らしていた。

そして、自分が強盗に入ったことで脚に怪我を負い自死してしまった舟久保真希の墓に、毎年命日の少し前に花を備えて、反省の毎日を送っていた。

10ヶ月前、仮釈放となった御厨がこの山へやってきたのは、鷲津が炭焼き小屋にいることを突き止めたから。

鷲津は、御厨に復讐されてもいいと思い、二人にしかわからない自分のあだ名「ブッタ」を小屋の名前にしていた。

復讐のために炭焼き小屋「ブッタ」に向かう御厨を大和警部が追っていたところを、何者から襲撃を受けて雪崩に巻き込まれたのだった。

雪崩に巻き込まれた大和警部を助け、麓の公衆電話から警察(救急かな?)に連絡を入れたのは大友隆であった。

   

大友(鷲津)隆と対面する真希の父・舟久保英三。

「すみませんでした!」と土下座をする大友(鷲津)を前に、憎しみを募らせながらも復讐を思いとどまる英三。

英三さんの心情に涙…

   

大和警部が死亡?

襲撃に失敗した犯人は、雪崩を意図的に起こす音響装置(炭焼き小屋にもある)を使って、雪崩を起こすことで他の人もろとも大和警部を殺害しようと企てる。

雪崩が起こり、大和警部、警視庁の高木、佐藤、小五郎やコナンを雪崩が襲おうとする。

逃げられないとわかったコナンは、可燃性のスプレー缶を(キック力増強された)コナンが蹴り、それを大和警部がピストルで撃つことで、反対側からも雪崩を起こし、雪崩を雪崩で止める作戦に出る。

一つ目、二つ目を外し、最後に一つのスプレー缶をコナンが蹴り上げた時、大和警部のところに小五郎が。

(おそらく最後の一つのスプレー缶を撃ったのは小五郎)

見事に命中し反対方向からも雪崩が起こるが、時すでに遅し。

雪崩が襲ってくる。

コナンを炭焼きの窯(多分)の中に放り込み上から覆い被さり守る小五郎(おっちゃ〜ん❤️かっこいいぜ)

同じく、佐藤と守る高木。

何とか命は助かる。

ところが、この雪崩により、大和警部が亡くなってしまう(という犯人を油断させるためのお芝居であったことがのちに判明、実際は大友隆によって助けられていた)。

泣き崩れる上原(これもお芝居、上原を悲しませないためにコナンが上原には本当は生きていることを知らせていた)。

大和警部を生かしておいてはマズいと命を狙っていた犯人は、これでホッと油断をしている、はず。

     

犯人は林!

コナンはもう犯人はわかっていた。

新一の名前を借りて(というかコナンは新一だから借りるも何もないんだけれども)、小五郎や刑事に事件の真相をメールで送る。

今回は、眠りの小五郎はなし。

メールによって、小五郎たちに真相を知らせて、小五郎がそれを読む(?)形での解決編である。

  

大和警部を狙撃した犯人、「ワニ」こと鮫谷を殺害した犯人、国立天文台野辺山の侵入した犯人、これらは同一人物。

犯人は、山梨県警(+隠れ公安)の林篤信!

          

林は、強盗事件での怪我が元で自死をした舟久保真希の恋人だった。

真希の父親と同じように、真希が亡くなるきっかけとなった事件の犯人を憎んでおり、司法取引に罪が軽減されたことを許せずにいた。

司法取引で罪が軽くなるなんておかしい!人の罪をチクったら自分の罪が軽くなるなんて許せない!

刑事訴訟法改正なんてさせない!

林は、国立天文台野辺山に侵入し、移動観測車の鍵を盗み、移動観測車を移動させ衛星電波を受信、日本に関係する機密やアメリカの軍事情報などを収集し、それを元に国を脅し、刑事訴訟法改正を中止させようとしていた。

       

移動観測車を使って情報収集しているところを、御厨を追っていた大和警部に目撃されてしまったため、大和警部の記憶が戻る前に殺害をしようとしていたのだ。

そして、殺害された小五郎の元同僚である鮫谷は、刑事訴訟法改正のための準備室で働いていたが、林警部と同じ隠れ公安でもあった。

鮫谷殺害の理由は、鮫谷が疑問を感じ雪崩事故の日の調査を始めたことで、自分のしているがバレることを恐れたから。

    

随分とデカいことを一人でしていた林。

      

証拠も出されて言い逃れができなくなった林は、移動観測車(だったと思う、大きな国立天文台にある装備のついている車)で逃げ出す。

 

クライマックスのアクション!

ここからは徐々にテンションが上がってMAXになる見所のアクション!

一番のおすすめシーン!

   

移動車の前に立ちはだかり、拳銃を向けて制止しようとする上原。

いや、それは無理だろ、と思ったら案の定

そのまま轢かれそうになり逃げるが、犯人・林の運転する移動観測車の縁の上に乗る形になってしまう。

  

犯人VS長野県警、警視庁、コナンたちの総力戦!

バンバン拳銃で撃ち込もうとするも、大和警部が「上原が乗ってる!」

そう、上原が乗ってしまっているので、そこに気をつけないといけないという足枷が。

コナンは、何か(氷?壊れた部品?なんだっけ)をスケボーのようにして、林の移動観測車を追う。

そして探偵バッチで天文台にいる少年探偵団と連絡をとり、天文台のレーダーを林の乗る移動観測車のフロントガラスに当てるように頼む。

そもそも空に向けるレーザーは下に向けるようにはできていない。

「私がやるわ!」と灰原哀が施設長の越智さんに協力するも、失敗。

  

そこで、蘭や大和警部が乗り諸伏が運転する車の屋根が開く(なぜにオープンカー笑)。

室伏が呟く故事成語を、通訳してコナンに伝える蘭(直接言えば早いのに笑)。

「地形と気象を使って!」

それで閃いたコナンが、再び灰原哀に指示。

  

恋人に死なれてしまい「俺の覚悟がわかるか!」と叫ぶ犯人・林に、かつて大和が亡くなったと思い絶望した経験のある上原は、ちょっと共鳴して涙。

そこに先述の諸伏のオープンカーで移動観測車に追いついた大和警部が「上原ー!」「由衣ー!」「来い!」と両手を広げて、そこに上原が飛び移ることで、上原が移動観測車から離れる。

   

越智さんと灰原哀が、なんやかんやで、レーザーを一旦何か(パラボラアンテナだったか?)に反射させてフロントガラスに投射するみたいな、多分そんなことを成功させる!

林の視界が奪われる中、小五郎が警官の拳銃を持ち、正確に何発か打ち込むことに成功し、移動観測車が倒れて大破〜〜(あ〜〜きっとものすごく高価なもの〜〜)

バーン!

「お前が撃ったってことにしといてくれ」と拳銃を(多分高木刑事にだった気がする)返す小五郎。

狙撃が得意だった小五郎は、これで元同僚の鮫谷の仇を取ったのであった。

  

そして林確保〜

   

一番のおすすめシーンなのに、伝えられない自分の記憶力と語彙力の貧弱さよ…

   

林になかったもの

捕まった林は「自分にはツキがなかった」と言う。

「お前になかったのはツキじゃない」と大和が返し、大和、上原、高木、佐藤が、警察学校で習う警察官の職務倫理を、暗唱する。

林になかったのは「勇気」だと。

  

エンディング〜エピローグ

事件解決!

King Gnuの主題歌が流れて、余韻に浸ります。

   

そしてエンドロール後のエピローグ。

拘置所にされた林の元に、公安・降谷零(安室透)がやってきます。

「あなたは死刑だが、隠れ公安であったことを言わずにいるなら無期懲役にしてやる」

そう、林があんなに嫌がって事件まで起こした司法取引を、当の林に持ちかけたのです。

怒りに震える林は「これがお前らのやり方か!」と、おかずクラブな一言を笑

        

尚、突然登場して事件に頭を突っ込んできた東京地検の検事・長谷部。

検事というのは建前で、実のところ、長谷部は、内閣情報調査室(通称:内調、「相棒」でいうところの仲間由紀恵が前にいた部署)の人間。

林が衛星使って国家機密情報を収集したり、国を脅したりするものだから、内調も出てこざるを得なかった模様。

            

                 

感想まとめ

一番おすすめはクライマックスのアクションシーン

一番テンション上がったおすすめシーンは、クライマックスのアクション。

登場人物みんなで犯人を追いながら、協力し合いながら確保するまでのハラハラ感!

それぞれのキャラにしっかりと見せ場があるのもよい!

灰原哀ちゃんが科学者として活躍するのも新鮮だったし、鮫谷の仇をうつ小五郎の凜とした狙撃もかっこよかったし!

見応えあった!

  

諸伏高明と風見裕也

個人的な好きなキャラである諸伏高明と風見裕也が活躍していて嬉しい!

  

諸伏は瀕死の状態でも、いつもの落ち着いたトーンで故事成語を言ってるし、全部蘭に通訳させてるし、死にかけたのにすぐ復活するし笑

ブレない姿勢が好きです!

 

風見は、降谷(安室)とコナンの間に入って、両方にヤイヤイ言われながら、カフェインめっちゃ摂取しながら働いているのがリアルな警察職公務員ぽくて、きゅんとしちゃいました!

クライマックスや見せ場のおいしいシーンには登場せず、影で頑張る公安・風見を今後も応援していきたい!

    

かっこいい方の小五郎のおっちゃん

定期的に供給される「かっこいい小五郎」が、見られましたね!

酔っ払ってエヘヘ〜とか、コナンに麻酔銃撃ち込まれて眠っている間に事件解決〜とか、今回は全くなし!

ちょっとキザなかっこいい小五郎もいいよね〜

    

刑事訴訟法改正、証人保護プログラム

今回は、司法制度が絡んだ事件でした。

日本では、2018年に刑事訴訟法が改正され、一定の条件下で司法取引が認められています。

アメリカのような完全に身分を変えることのできる証人プログラムはありません。

この映画をきっかけに、刑事訴訟法改正や司法取引について関心を持つ人も出てきそう。

   

聖地巡礼

冬の長野と雪山を堪能できる全編に渡りサムイ、ツメタイ本作。

長野駅、佐久平駅、国立天文台など、実際にある施設が登場。

旅行がてらに聖地巡礼も楽しそう。

JR東日本と名探偵コナンのコラボキャンペーンもしてるので、出かけてみようかなーと思っています。

 

     

わかりやすいストーリー

今回は、諸々の事件の犯人が林一人であるため、事件の流れがわかりやすかった。

事件を起こした動機(恋人の死)とやっていることの規模(機密情報を衛星で盗み国を脅す)が、ちょっと飛躍しすぎな気もしたけど。

わかりやすい分、それぞれのキャラクターや小ネタなどを楽しむ余裕があったと思います。

長野県警の面々にスポットを当てながらも、公安、少年探偵団、小五郎にも見せ場があって、バランスもよかった。

総合して、観て良かったなと思える作品でした!