エンタメに詳しい佐久間Pのラジオ「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」

2024年下半期にラジオ内で紹介されたおすすめエンタメまとめ🧡

                 

※随時更新中

       

                 

2024年下半期おすすめエンタメ

                              

                            

映画「ホールドオーバーズ」

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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ

             

                  

          

「ファミリー・ツリー」「サイドウェイ」などのアレクサンダー・ペイン監督の作品

1970年代の全寮制の寄宿学校で、生真面目で皮肉屋で同僚や学生から嫌われているポールって教師が、クリスマス休暇に家に帰れない学生の監査役を勤めることになって、そんなポールと学生のアンガス、寄宿舎の料理長メアリ、立場の異なる3人が2週間のクリスマス休暇を疑似家族のように過ごす。

素晴らしかったです、ほんと。今年ベストかもしれないくらいです。ルックも映画としての佇まいも70年代で、普通のいい映画で、こんな映画なかなかないよなって。仕掛けとか、衝撃作とかじゃなくて、こんないい映画が観られてラッキーで、でも大事な箱に持って帰って何度か思い出すような作品。

失ったものたちが、それでも失わないものとか、取り戻せることとか、愛と誇りとモラルとか。そういうものを愛すべき生き生きとしたキャラクターが、悩み勇気を振り絞り選ぶ、その瞬間の感動に震える。

同時に教育の話でもあって、人に伝える、育てるってどういうことかなっていうような作品で、本当に素晴らしいです。

2024.7.3佐久間宣之ANN0

               

                  

映画「ルックバック」

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ルックバック

                               

https://youtu.be/IB9hMidDiHA?si=PlPwQcmSWiojIHQq

                         

「ルックバック」は藤本タツキさんの中編漫画で、それをアニメ映画化したもの。作品としてはとんでもない完成度だと思います。1コマとして無駄がない漫画を、1分1秒無駄がない映像作品に仕上げたっていうか。

漫画を描くっていうことの感動を、アニメにする、絵を動かす、それも繊細に大胆にっていう感動で伝えるっていう。

「原作を実写化する時に必要なのは、魂、心臓の部分をどう掴むか」って話があるんだけど、これは「ルックバック」って漫画が絵の力で伝えたものを、アニメにすることで絵で人の心を動かしていて、そこが共通してるなと思うし

クリエーターを目指したことある人全員に刺さると思うけど、それだけじゃなくて、何かを好きになったら失ったりしたことのある人全てに届く作品だと思います。それでも生きていくということとか、続けていくということとか

2024.7.10佐久間宣之ANN0

         

                                         

映画「密輸 1970」

                   

韓国映画なんですけど、リュ・スンワン監督で。1970年代半ばの韓国の漁村を舞台に、苦境に陥った海女の女性たちの大仕事を描いたクライムアクション。これめちゃくちゃ面白かったですよ、もしかしたら今年屈指の面白さかも。

中年女性の海女とギャングと警察の三つ巴。二転三転していって、タランティーノの作品を韓国映画にぶち込んだみたいな作品なのよ。楽しくてかっこよくて超面白い。最後のクライマックスは胸熱。爽快感。

溜めて溜めて二転三転させて、悪役がわかった後の、そこに対する逆襲も含めて、観終わった後「うわ、気持ちいい」っていうような映画。いい娯楽作なんでね、おすすめです。

2024.7.17佐久間宣之ANN0

                      

                                        

ドラマ「地面師たち」(Netflix)

          

Netflixで今月配信開始。全7話。綾野剛さんと豊川悦司さんがW主演で、大根仁監督。新庄(耕)さんの小説を実写化。

実際の事件をモチーフにした100億円を騙し取る地面師の綿密な役割と華麗なる手口をドラマにしたもの。ものすごく面白いです。一気見必至。

Netflixで番宣番組やったんだけど、その時、豊川さんと綾野さんが「脚本が送られてきた時点で面白いから言うことがない」「で引き受けた」って。脚本を読んだキャストがほぼ即決で出演を決めたクオリティ。

実際の事件をモチーフにしてるから、ある程度結末がわかってるじゃん。なのに、最後までハラハラするんですよ、マジで。日本ではあまりない犯罪ものとしてドキドキしながら観られる作品だと思います。

2024.7.24佐久間宣之ANN0

                     

                       

映画「デッドプール&ウルヴァリン」

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デッドプール

                       

        

フォックスが(ディズニーに)買収されたということで、デッドプールとウルヴァリンが共演できるようになって、ディズニーでやることになって。

最後まで楽しくてグッとくる部分もあるいい映画でしたね。スーパーヒーロー映画の楽しさとかっこよさと両方ある。多少ガバガバなところもあるけど、ファンムービーとしては最高。とにかくコナン映画みたいなサービス精神(笑)。

自分の人生をうまくやれなかった人たちの、もう1回やり直す、もしくは自分たちの力で復活する、みたいな思いの映画でもあって。

あと小ネタがすごい。フォックスの買収によってなくなったいろんな作品への鎮魂歌でもある。

2024.7.31佐久間宣之ANN0

                      

                           

ドラマ「一流シェフのファミリーレストラン3」

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Disney+

                           

            

ディズニープラスで配信。世界的に有名な一流レストランのシェフだったカーミーが、亡くなった兄・マイケルのレストランを継ぐところから始まる(シーズン1)。

全編ずっとトラッシュトークで、めちゃくちゃ編集がかっこいい。こんな編集のかっこいいドラマ観たことがないっていうくらい。

シーズン3は、また全然違うストーリーになってて。それぞれの回に人間の珠玉の深みと美しさ、汚さもちゃんと描くからの美しさが出てくる素晴らしいドラマ。

2024.8.7佐久間宣之ANN0

                      

                         

映画「インサイド・ヘッド2」

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インサイド・ヘッド2

                     

                     

人間が抱く感情たちの世界を描いていて、2016年に1を公開したヤツの続編で。今回は、思春期になって生まれるいくつかの感情も加わっているんですよ。「シンパイ」とか「イイナー」とか、大人になるための新しい感情が加わった脳内のことを描いくんだけど。

すごい好きで素晴らしかった。前作を超えていたと思うんですけど。ただ思春期の解像度が高すぎて、自分がやっと脱ぎ捨てた青春の恥ずかしさを追体験する感じになって、前半悶えちゃった笑 悪い思い出を捨てるのかとか、自分らしさって一つでいいのかとか、いい自分悪い自分って自分で決めていいのかとか、自分探しの映画でもあって、刺さる人も多いと思う。すごいおすすめですね。

2024.8.14佐久間宣之ANN0

                     

                                

映画「ツイスターズ」

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ツイスターズ

                        

                    

実際にアメリカにツイスター(竜巻)ハンターがいるんですよね。その人たちが一応仮の主人公になってて。ストーリーとしても面白いんですよ。

池袋にグランドシネマがあって、ULTRA4DXってのがあるんですよ。ULTRA4DXで観たら「ツイスターズ」マジディズニーランド笑 4DXの中でもULTRA4DXって3面の画面なのね。竜巻の時には全部が囲んでくれるの。それでガッコンガッコン揺れて、風が吹いて、水が降ってくるから。過去最高の体験はできた。

2024.8.21佐久間宣之ANN0

                       

                                  

映画「ラストマイル」

            

言わずと知れた大ヒット作。すごいいい映画でした。(脚本の)野木さんて、社会批評とエンタテインメント加えるのがうまいなと思いつつ。

今回は、俺たちの生活の中で見逃していたような、流通が便利になっていくけど、それによって個人の尊厳とか、システムに組み込まれて使い捨てられたりする人たちへの眼差しっていうものを、ちゃんと怒りとともに描いている、それがしっかりエンタテインメントになっている。

シェアドユニバースっていう見せ方にしたことで、骨太の作品を観たいってお客さんと、テレビ発のムービーとして観たいってお客さんと、両方のお客さんがいるんだけど、全員観終わった後は、自分の生きている社会について考えるきっかけになるっていうような。

シェアドユニバースが、興行収入のためだけじゃなくて、描きたいもののための意味になっている感じがすごいして。映画としても面白かったし、よかったですね。

2024.9.4佐久間宣之ANN0

                    

                                         

映画「ぼくのお日さま」

                    

奥山大史監督という20代の監督、池松壮亮さんが主演。ある雪国でフィギュアスケートを始める子ども2人とコーチの話なんですけど。

とにかく、語り口と映像が素晴らしい。自然な演技の引き出し方もすごいです。特に、2人がスケートのレッスンを始めてからの中盤の多幸感。それがすごいですね、編集の整理のされ方も。

今さ、観る邦画観る邦画、面白いんですよ、マジで。日本映画ってもう一回全盛期なんじゃないかってくらい。それぞれの作り手がしっかり歯を食いしばった結果、それぞれのレベルが上がってるってすごいいいなって思ってる。

2024.9.18佐久間宣之ANN0

                              

                         

エッセイ「いのちの車窓から2」星野源


いのちの車窓から 2

            

推薦文を書いたので、早めに読んだんですけど、素晴らしかったです。

文章が元々面白いのは当然なんだけど、長い期間書かれているから、コロナも挟んで、めちゃ売れした後の葛藤から、ご結婚されてまでのことも書いてあるし。

書き下ろしで5作くらい入ってる。その5作の中に、ある曲の、どうやって書いたのかってことがあって、意外な事実が隠されていて、読んだ人はグッとくるんじゃないかな。

2024.9.25佐久間宣之ANN0

                          

                                         

ドラマ「極悪女王」(Netflix)

             

あの時代に小学生だったから本当の熱狂、ダンプさんがバラエティに出てきてちゃんとみんな怖がって泣いていたのもわかるから尚のこと、ゆりあんの演技の凄さもあるし、出ている俳優さんの肉体性がちゃんとあって、ドキュメントとドラマの両方の盛り上がりがあり新しい体験。

スポーツもののドラマって難しいじゃん。嘘になるところがあるし、んなわけねーだろって思っちゃうところもある。でもちゃんと本気の感じがあってプロレスの興奮も伝わる。かつ多少フィクションはあるにせよ内実まで見せていく。いい構成だしさすがだなと思いました。

2024.10.2佐久間宣之ANN0

                              

                              

漫画「スターリングラードの凶賊」速水螺旋人


スターリングラードの凶賊 1 (楽園コミックス)

                  

去年刊行された漫画なんですけど、最近読んだんですよ。舞台は1942年の独ソ戦真っ只中のスターリングラードで、美少年美女ならず者に食わせ者が敵味方入り乱れる、市民の疎開が禁じられた街を舞台に展開するウエスタンアクション。

残酷なのにポップで人情もあるけど容赦なくて。すごい独特の読み方と読後感でキャラクターもよくて。戦争ものだから容赦ない世界観なんだけど、生きるも死ぬも全部フラットに描いている。グイグイ読める面白さ。

2024.10.9佐久間宣之ANN0

                   

ゲーム「ドラえもんのどら焼き屋さん物語」

             

               

バラエティ「白と黒のスプーン」(Netflix)

                         

Netflixの韓国のバラエティ。韓国の一流料理店やミシュラン掲載店のシェフなど韓国を代表するセレブシェフの集まり白さじチーム20人と、街の名店とか給食の調理人とかユーチューバーまで味、旨さで選ばれた黒さじチーム80人が3億ウォンの賞金を競ってバトルするんですよ。

これが超絶面白い。韓国の料理バラエティと聞いてハードルを下げて観てたんだけど、編集が激ウマです。あとはそれぞれのキャラの立て方が、料理の鉄人とテレビチャンピオンとガチンコを合わせたみたいな、物語がすごくて夢中。本当にすごい。

2024.10.30佐久間宣之ANN0

             

                 

漫画「たまに取り出せる褒め」


たまに取り出せる褒め

                  

             

コミックスになってて、その中に俺のエピソードも入れてくださったんで、付き合いの長い漫画なんですけれども。

昨日オモコロで投稿された「投稿編」っていう視聴者の思い出を描いた漫画があって。誰かがとっておきに褒められた話なんですけど。それが非常にいいんですよ。コールセンターの人がお客さんに褒められたって話。ちょっとしたすぐ読める漫画なんで。ほんとグッときちゃったからなぁ。ぜひ見てほしい。

2024.11.6佐久間宣之ANN0

             

                       

映画「グラディエーター2」

                

            

映画「ロボット・ドリームズ」

                  

1980年代、大都会のマンハッタンで、擬人化された動物たちが住んでいる。孤独に生きるdogがCMでみた友達ロボットの存在を知り注文するところから始まる、dogとロボットとの友情とある起こした事件にまつわる物語なんですけど。

タイトルから結構なSFだと思っているかもしれないんですけど、思っていたのと全然違う小っちゃい話で。もう一度会いたい友達とか恋人とかが一人でもいる人は、自分のことのように胸がグッと切なくなるようなすごくいい映画。

セリフとナレーションもないんですよ。音楽、雑踏とかのノイズがなってて。後半グッときて涙が出てくるかも、セリフもないのにって思うくらい。ベストアニメーション。今年暫定1位でもおかしくないくらいのいい映画でした。

2024.11.20佐久間宣之ANN0

            

             

映画「アングリースクワッド」

              

「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が、2016年の韓国ドラマ「元カレをは天才詐欺師」を原作に、真面目な公務員と天才詐欺師が手を組んで脱税王から10億円を奪い取るべく奮闘するいわゆるクライムドラマ。

面白かったです。痛快で、構成がきれいで、俳優陣も充実してて。伏線回収がすっごい最高で、めっちゃ爽快な気分になれる由緒正しいど真ん中エンタメムービー。でもそんな中に、上田監督の人間の善性を信じる青臭さというか心根のよさが入ってるのがちょっと甘いんですよ。それが逆に上田監督ぽくていいなぁって。

2024.11.27佐久間宣之ANN0

                    

                  

漫画「ブラックカラー」


ブラックカラー(1) 悪の組織をマネジメント (モーニングコミックス)

     

俺が帯を書いた漫画「ブラックカラー」もおすすめ。悪の結社に働き方改革を遂行するために入った元サラリーマンの漫画。面白いです。

2024.11.27佐久間宣之ANN0

          

                

漫画「スターウォーク」


スターウォーク (1) (バンブーコミックス)

   

もう一つ帯を書いた漫画「スターウォーク」は、今爆発的にバズってるから言うまでもないんだけど、おすすめです。

2024.11.27佐久間宣之ANN0

               

           

映画「正体」

              

ベストセラー小説を横浜流星さん主演、「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督で映画化したサスペンス。日本中を震撼させた凶悪な殺人事件で逮捕されて死刑判決を受けた主人公が脱走して。いわゆる逃亡者スタイルで、いろんなところに潜んで逃走を続けて。その潜伏先で出会った人々を刑事が取り調べるところから見えてくるぞれぞれの別の顔、正体は、みたいな話なんですけど。

すげー面白かったです。最初逃亡者スタイルの映画って何回もあるじゃない?だからちょっと「あー」と思って観たんだけど、語り口が素晴らしかったですね。もちろん横浜流星さんの演技もすごかった。

特に序盤から中盤までの展開と、ハラハラしつつ主人公に共感していく、それでもまだ人を信じるか信じていることを疑えないことの面白さも同時に感じるし。周囲にいる人たちの変わっていく様の演技も素晴らしかった。特に森本慎太郎さんすごいよかったですね。

いくつか素晴らしい設定だなと思ったのが、原作からの改変だって書いてあって。納得と思って。原作から変えたところが全部よかった。藤井監督の最近の作品は全部面白い。

2024.12.4佐久間宣之ANN0

             

           

映画「はたらく細胞」

    

言わずと知れた漫画、アニメの実写映画化。やっぱり怖いじゃないですか、どうなるんだ、と。そこはですね、「テルマエ・ロマエ」「翔んで埼玉」「のだめカンタービレ」の武内監督、実写化の主!ちゃんと面白かったです!

体内の話だからオールCGでいくじゃん。そうすると結果、マトリックスと一緒なんだよ、構造は。アクションがワイヤーアクションになってて、「るろうに剣心」のアクション監督の方が入って、佐藤健さんなんで。まずアクションがすごいのもあるし。

あとは構成し直して人間世界が出てくるのね。「はたらく細胞BLACK」っていう漫画もあるんだけど、そのバージョンも入ってて。俺みたいな不摂生なおじさんの体内と娘さんの体内の学びもあるし。ブラック企業みたいなってる。

かつ人間ドラマも泣ける。最後結構ね、泣けるんですよ。やっぱ武内監督ってすげぇなって思った。

あ、ただね、思った以上に後半怖いです。子どもとか連れて行く時に気をつけた方がいいかもしんない。

2024.12.18佐久間宣之ANN0

            

                      

漫画「RIOT」

              

                          

                    

映画「イベリン 彼が生きた証」(Netflix)

                         

難病により25歳で亡くなった青年。ご両親は、ずっと難病で青春時代も遅れずに辛くて悲しい人生だったのかなって思ってたんですけど

ネット上のオンラインRPGで過ごしたもう一つの人生があることがわかり、そこでは友人たちから信用されていて、ケンカもしたりしたけど、青春を謳歌していたってことが、ゲームのログに残された記録とか、web上の日記とか、メールのやり取りとかで、家族が初めて知るドキュメント。

本当に素晴らしかったです。泣いちゃう話で。綺麗な話にまとめないで、人間臭さがしっかりあって。オンラインRPGの中でも上手くいかない人間関係だってあるわけよ。

彼の人生を自分で獲得していったってことがあるし、このドキュメントを観て人生変わる人がたくさんいるだろうなって。

2024.12.25佐久間宣之ANN0