エンタメに詳しい佐久間プロデューサーのラジオ「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」
2025年下半期にラジオ内で紹介されたおすすめエンタメをまとめました
※随時更新中
2025年下半期おすすめエンタメ
- 2025.7.2
映画「夏の砂の上」 - 2025.7.9
映画「罪人たち」 - 2025.7.16
映画「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」 - 2025.7.23
映画「スーパーマン」 - 2025.7.30
ドラマ「ちはやふる めぐり」 - 2025.8.6
漫画「壇蜜」 - 2025.8.13
アニメ「銀河特急ミルキーサブウェイ」 - 2025.8.20
映画「バレリーナ:The World of John Wick」 - 2025.9.3
バラエティ「デスキスゲーム いいキスしないと死んじゃうドラマ」
映画「夏の砂の上」
「夏の砂の上」は、7月4日に公開するんですけど、『玉田企画」の玉田真也監督がメガホンを取って、オダギリジョーさんが主演と共同プロデューサーを務めた映画で。「美しい夏キリシマ」の脚本で知られる松田正隆さんによる傑作戯曲を映画化したもので。舞台版も見たんですけど、すごいよかったです。
愛を失った男と、愛を見限った女と、愛を知らない少女が、長崎の町でそれぞれの痛みと向き合いながら、小さな希望を見出していく、ってので。人生のままならなさが描かれている芯の部分は変わらないんですけど、映画は長崎の町の高低差と時間にヒューチャーした作品になっていて、登場人物がそれぞれの「人生に折り合いをつけていく過程がしっかり描かれていて、すごかったですね。
結構説明が少ない映画なんですけど、役者の皆さんの演技力が情報量が多すぎて、こういうことがあったんだなって見ていける。オダギリジョーさん、松たか子さん、満島ひかりさん、髙石ひかりさん、森山直太朗さん、光石研さんと。
髙石ひかりさん、朝ドラにも決まっているけど、この映画オーディションなんだって。その時無名で、オーディションに来て一発でこの人ですねってなったって。後は森山直太朗さんが、他業種からの役者としては異常な上手さ。
2025.7.2「佐久間宣行ANN0」
映画「罪人たち」
監督が若き天才・ライアン・クーグラーで、出演がマイケル・B・ジョーダン、ヘイリー・スタインフェルドなど、なんですが、1930年代のアメリカ南部の田舎町で、双子の兄弟のスモークとスタックが、一攫千金の夢を賭けた商売、当時は禁じられていた酒や音楽を振る舞うダンスホールっていうのを開くんだけど、そこで黒人たちで盛り上がっているところに、ある招かざる客が現れるっていうようなヤツで。説明が難しいんだけど。
オリジナル作品としては、この10年で最大のオープニング成績だったの、アメリカで。全米ランキング2週連続1位ってのもあって。日本では公開館数が少ないんですよ。元々公開しない予定が、アメリカであまりにも当たったからやってくれたんだけど。
超絶面白いです!俺の個人的には。脳天痺れるくらい面白くって笑っちゃった。その後、あんまりないんだけど、大根監督に「やばくないですか?」って言ったら大根さんも「どこで観た?俺品川のIMAXなんだけどさ」「池袋のレーザーGTで観たいから来週観に行こうぜ!」って盛り上がるくらい。
何がすごいって、俺らってタランティーノ世代ではあるじゃん。途中からジャンルが変わったりする、あの面白さがあるんだけど、あれのもっと上品で教養ある版みたいな感じの。ゆったりと始まる会話劇から、最高の中盤、音楽ライブシーンが最高なのよ、マジで、劇場で観てほしいのは音がとにかくよくて。そっからホラーになってくの。って言っても激怖くない。俺でも観れるくらいだから。
ブルースって音楽を軸にしながら、白人からの差別や搾取っていう重たいテーマを扱ってるのに、見事にエンタメになる。ワンカットの中盤のライブシーンだけで、観る価値はある。その後に、音楽、歴史、ホラー、青春映画、みたいな。前情報はこのくらいにしといて、映画館で観てもらえると存分に楽しめると思う!
2025.7.9「佐久間宣行ANN0」
映画「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」
周囲から非難されることも多いけど自由奔放なジェヒっていう女性と、ゲイであることを隠して生きるフンスっていう全く正反対の二人が、互いの違いを認め合って、大都会で生き抜くために2人でルームシェアするんだが、2人のいい関係が、それぞれ社会の道になっていくと、特にジェヒの方がどんどん普通の人になっていく、変わっていくのに、フンスの友情が試されていくっていう、10年間くらいを追うドラマで。
非常に素晴らしかったですね。単純に友情の物語としてすごく好きでした。LGBTQを扱ったものとしては、もっと社会問題に切り込んでくれよっていう意見もあるかもしれないけど、今を生きる人の友情っていう意味で最近観た中でもグッときましたね。特に最後のシーンが良かった。
2025.7.16「佐久間宣行ANN0」
映画「スーパーマン」
人類を守るスーパーマンは、普段はクラーク・ケントとして新聞記者をやっていて、正体を隠している中でのことなんだけど。
12年ぶりくらいのリスタートなのかな?今までのスーパーマンはだいたいオリジンからやってたよね。スーパーマンになるまでとかだったけど、今回はもうヒーロー活動を始めて3~5年くらい経ってて、もうスーパーマンだと認識されているところから始まるんですよね。だからそこはちょっと違うし、他のヒーローとかが出てくるのも違う。
とてもおもしろかったです。明るくてポップでなのに一番人間臭くて情けない。いろんなキャラが出てきて楽しんだけど、今まで一番深刻かもしれない。それは多分世界情勢を映しているのもあるし、なんかこう、人の良さとはってところ、ちゃんと突き詰めている映画でもあるから、ジェームス・ガンらしさもありながら、スーパーマンていう巨大なヒーローと、今の世界情勢に対して出来る限りの向き合いをちゃんとしてて、かっこいいし、感動したって感じですね。
2025.7.23「佐久間宣行ANN0」
ドラマ「ちはやふる めぐり」
「ちはやふる めぐり」は、まだ3話しかやってないんで、この後はわかんないんですけど、俺は1話を観てすごい好きだったんです。
映画の「ちはやふる」は広瀬すずさんが主役だったじゃないですか。キラキラする千早が引っ張っていくような話。今回の続編て、世界観つながってるの。リメイクじゃないの。その中にいた上白石萌音さんが演じていた奏っていうちょっと地味だった役の人が先生になって、千早とは違う太陽と月っていうような。今回の主人公が、何もできないなと思っている人で、要は主人公っぽくないのよ。主人公っぽい千早の役がライバル校にいて、千早の愛弟子で。そっちが主人公っぽくて。
今回の主人公はちょっと月というか、自分には何もできないってところから配置する考え抜かれた1話。1話の構成がすごくよくて。あと前作の有名なキャストも配してはいるが、ちゃんと若いキャストでやってる日テレのゴールデンのドラマなのに。俺の知らない若い俳優さんがメインで出ているから、その人が伸びていくのも同時に楽しめるから、おすすめ。
2025.7.30「佐久間宣行ANN0」
漫画「壇蜜」
清野とおるさんの漫画なんですけど、壇蜜さんと結婚するまで、そしてそれからの観察日記的なね、妻の壇蜜さんの。まあ。1話がまず面白いんですよね。1話無料公開されてるんでちょっと話していいと思っているんですけど。
今までは清野さんがプロポーズしたみたいのが定説になってたんですけど、実際は違ってて、初めてロケをした日に、壇蜜さんが清野さんに「私と結婚してください」って言ったっていうところから始まるお2人の結婚するまでからと、してからの話。
なんかね、もうすごいよかったですね。壇蜜さんも清野さんとご結婚されたのがなんとなくわかる。2人の空気もそうだけど、清野さん「共感百景」とか色々出ていただいたりしたことがあるんですよ。面白い方なんで。幸せで何よりって親族みたいな気持ち。
2025.8.6「佐久間宣行ANN0」
アニメ「銀河特急ミルキーサブウェイ」
強化人間のチハルとサイボーグのマキナとか、個性的なメンバーが惑星間走行列車ミルキーサブウェイの清掃を課せられ、大きな事件に巻き込まれていくみたいな。
監督、脚本、キャラクターデザイン、アニメーション制作、音響監督まで一人でやってるので。亀山陽平さんっていう天才がいるんだけど、その人のテレビシリーズ1話3分くらいで、これ全部YouTubeで多言語配信しているから、いつでも観られます。
元々この亀山さんが、大学時代かなんかの卒業制作でつくったやつが賞を獲りまくった。で、その後、白組だっけな、映画とかつくって、結局今フリーなのかな。個人でつくってるアニメなんだけど。
1話3分から3分半で、楽しくて、かっこよくて、小気味いい会話、スピードとリズムで音ハメされてて、全部が気持ちよくて、あっという間に観終わる。何度も観ちゃう。
とにかく1話観てくれれば、なるほどねって。合う人合わない人いると思うけど。一人でつくってるの、マジで?って思っちゃう。令和になると一人でつくれる天才がガンガン出てきますね。
2025.8.13「佐久間宣行ANN0」
映画「バレリーナ:The World of John Wick」
バラエティ「デスキスゲーム いいキスしないと死んじゃうドラマ」
「デスキスゲーム」は、来週の火曜日配信なんですけど。劇団ひとり、さらば森田、ぐんぴぃ、錦鯉渡辺さん、マヂラブ野田さん、ニューヨーク嶋佐の6人が、安いキスをしたら死ぬっているアドリブドラマに巻き込まれていくんですけど。
今、プロミーション上のカラクリというわけではないんですけど、とにかくセクシーなバカ企画みたいなところを前面に出してるんですよ。でも観たらすぐあれ?って思ってもらえると思うんで。
ここまでいくの?っていうようなことに辿りつくと思う。ぜひね、皆さん、軽い気持ちで観ながら、一気に最後まで観てほしいなって思います。
2025.9.3「佐久間宣行ANN0」