
エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY
- 2012年9月27日〜2019年8月15日に放送されたアメリカのドラマ
- シーズン1〜シーズン7で、完結している
- 主演は、ジョニー・リー・ミラー、ルーシー・リュー
「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」は、個人的ベストドラマ10に入るくらいお気に入りの作品。
事件の謎解きはもちろん、主人公であるホームズ、ワトソンのキャラクターも面白い。
ホームズとワトソンが、互いに過去に大きな傷を抱え不器用ながらも強く生きていて、物語が進むにつれて自分自身と向き合い変化していく姿も見どころ。
2人の相棒としての唯一無二の関係性が好き。
導入
「風船男」誘拐事件
2005年、ブルックリンで少年アダムが、通称「風船男」に誘拐された事件。
その後も6人の子どもが連続誘拐されていたが、犯人は逮捕されていない。
今回は子どもの誘拐事件か…殺害されている子もいてつらいな…😭
徹夜で、未解決事件を調べていたホームズは、警察無線で「風船男」が昨晩7件目の誘拐事件を起こしたことを知る。
誘拐された少女は、マリアナ・カスティーリョ。
まもなくグレックソン警部から捜査協力依頼があり、ホームズとワトソンは被害者の両親に会いにカスティーリョ邸へと向かう。
マリアナは昨夜21時半頃に誘拐された。
画家の母親は留守、父親はワインを買いに外に出ていた。
ホームズがカスティーリョ邸に足を踏み入れると、両親がテレビの生放送で犯人に呼びかけようとしているところだった。
慌てて止めるホームズ。
テレビカメラのレンズにカラースプレーかけて映らなくしちゃう強行手段😅
過去に「風船男」に誘拐され発見された被害者たちは、親のテレビの露出が多いほど、短時間で殺害されていたのだ。
着々と進む捜査
自己中なホームズ
ホームズは基本的に自己中なんですが、今回も😅
捜査を進めるホームズは、話しかけるワトソンに「気が散る」「集中が必要、俺は君に話すが逆はない」と言い放つ。
つまり「俺は話していいけど、君は声かけてくんな」ってことね?
マリアナ父の嘘
ホームズは冷蔵庫にあったワインなど諸々の情報から「マリアナの父親は誘拐発生時にワインを買いに出かけたのではない」「愛人と会っていた」と見抜く。
正確には、元・愛人らしいけど(ほんと😏?)
カスティーリョ邸の近くの路上でマリアナ父と会っていた元愛人は、交通標識無視をする犯人の車を目撃していた。
その車は、ダークブラウンのバンだったと証言。
犯人の車の捜査が進む中で、懲りずにホームズに話しかけ体調を心配するワトソン。
「前言撤回、君のおしゃべリは有効かも、適度なノイズは観察力を増進する」と、ワトソンの声かけをノイズ認定した笑ホームズ。
そのおかげで犯人の車によって傷つけられた駐車禁止ゾーンに停車されっぱなしの車を見つける。
その塗料のつき方から、ベル刑事に「元警察車両で転売された片側に傷のあるバンを探せ」と伝える。
そして対象車両が発見される。
逃げる車両を追いかけるパトカー。
車の運転手が確保される。
確保されたのは、青年になった最初に誘拐された被害者アダム・ケンパーであった。
今回事件捜査がスムーズに進みすぎてて逆に怖い。
黙秘するアダム対ホームズ
黙秘するアダム
犯人の車を運転していたアダムは、警察署に連行されるが一切黙秘。
ホームズとワトソンは、アダムは犯人に懐いていると考える。
最初に誘拐したアダムは特別な存在。
それ以降に誘拐された子どもたちは殺害されている。
一体アダムはどんな役割を果たしていたのか。
犯人に協力をさせられていたのか。
ホームズは5分だけ聴取の時間をもらう。
アダムに自分は警察でも医者でもないと説明し「誘拐犯はアダムを愛してた」「誘拐犯はアダムにとって大切な人ではないか」と話しかける。
するとアダムは喋り始め「右の手を自分の部屋の窓を開けようとして切ってしまったが、彼が手当てをしてくれた」「毎朝ドーナツを買ってきてくれる」「彼は何でもしてくれる」と。
アダムの両親が弁護士を呼んだことで、ホームズの聴取はそこまで。
誘拐犯特定
ホームズはドーナツの話から、誘拐犯は夜働いていると推理。
心配するワトソンをよそに、資料チェックのために今晩も徹夜をすると言う。
そんなワトソンは、医学生時代にしていた眠気を覚ますためのスクワットを伝授。
ホームズは素直に1000回スクワットをして腰痛に笑
その甲斐あって「風船男」は、害虫駆除業者だったが第3の犯行後に、インヴェスターズ・ポストを夜配達する仕事に転職したことがわかる。
そして誘拐犯「風船男」ことサミュエル・アボットに辿り着くのだった!
警察がアボットの免許証上の住所に踏み込むと、そこには誰もおらずアボットからの動画メッセージが残されていた。
アボットは、誘拐したマリアナと引き換えにアダムを返せとの要求をしてきた。
カスティーリョ夫妻は娘マリアナとアダムを引き換えてほしい、何かあったら警察を許さないと訴えるが、警察としては、被害者同士の交換はできない。
アボットの現在の居場所がわかるのはアダムだけ。
アダムは警察ではないホームズとなら話をするらしい。
アダムとホームズ
アダムは、自分を誘拐した犯人であるアボットのことを親だと言う。
「あなたなら親を売れる?」と尋ねるアボットに「俺なら平気で売れる」と真顔で答えるホームズ笑
アダムは、アボットに頼まれたらやるしかなかった、と苦し胸の内を明かす。
「アボットの居場所を教えたら僕の罪は償える?」とホームズに問いかける。
「いや無理だ、罪は消えない、でも努力すべきだ」と答えるホームズ。
ホームズを話をしたことでアダムは検察と免責契約を結び、アボットの居場所や知っていることを話す代わりに、アボットと一緒に行った犯罪には問われず解放された。
犯人「風船男」判明
アボット発見
アダムからアボットの居場所を聞き出した警察たちが踏み込むと、誘拐された少女
マリアナ・カスティーリョが生きてそこにいた!
マリアナは無事に保護されるが、誘拐犯サミュエル・アボットは「アダム、すまない」と言い残し、拳銃自殺する。
それを見たホームズは「想像と違う」と。
腰を大手術してコルセットを巻いていたアボット。
アボットの部屋の割れた窓、ベッドに落ちている髪の毛。
ホームズは、アボットは「風船男」ではないと気づく。
「風船男」の正体
夜になり、アダムが警察からアボットと過ごしていた家に戻ってくる。
そこには勝手に侵入したホームズがいた。
「もう嘘はたくさん」と、アダムこそが「風船男」であることを指摘。
アボットの部屋かと思われた部屋はアダムの部屋で、アボットは狭くて汚い部屋で生活をしていた。
かつては誘拐犯だったアボットは、立場が逆転しアダムに力で支配されていたのだ。
こわ、こわ、こわーー😱
アボットは、子どもの両親がテレビで泣いて解放を訴える姿を見たくて、誘拐や殺害を繰り返していたと言う。
「IQ低い頭の悪い誘拐犯を手玉に取るのは難しくなかった」
「昨日の被害者との交換提案も僕が考えた緊急対策。警察がそんなのに応じるはずないのに気づかないアボットはバカ」
アボットにちょっとだけ同情😅
ホームズにも涼しい顔で、「歯を磨いてくるからその間にいなくなって」だって。
よ、ゆ、う〜〜😭
最後の一手
隙のない免責事項
ホームズとワトソンは、免責事項を詳しく確認するが、アボットと一緒に行った全犯罪が罪に問われない内容となっていて、隙が見つからない。

アダムは最低だし悔しいけど、マシな結果
ワトソンは、マリアナが帰ってきたことをよい方にとらえますが、

危険な獣を無罪放免にした!
ホームズは納得できず。
ワトソン直伝眠気覚ましのスクワットの腰痛の話から、ホームズはあることを思いつく。
アダムに最後の一手
公園のベンチに座るアダムに、ホームズが声をかける。
「5人目の犠牲者2009年4月3日に誘拐されたビリー・クロフォードについて聞きたい」というホームズに「金髪の泣き虫だね」と即答するアダム。
ビリーの爪からは、アボットとは異なる皮膚片が検出されていた。
「念のため言うけアボットの指示でやったからね」「僕の皮膚さ、でも全て免責される」と若干得意気ですらあるアダム。
「免責されるのは『アボットと一緒にやった全犯罪』に過ぎない」とホームズ。
アボットは3月23日に脊椎損傷しており3週間入院していた。ビリーの誘拐殺害時には、身動きもできなかったんですねぇ。
ビリー事件は、アボットと一緒にやった犯罪ではないので免責から外れます!
パトカーがアダム逮捕のためにやってきます(シゴデキホームズが呼んでいた)。
アダム逮捕!
「殺人1件だ!元々被害者だしすぐに出てこられる!」とアダムは負け惜しみ。
終結
事件解決後のホームズ邸。
床に座って資料を読み込むホームズに、窓のブラインドを下げて回るワトソン。

刺激の除去、寝なさい

やめろ!事件解決後は頭が冴えてひらめくんだ
キッチンでリラックスできるお茶を淹れたワトソンが振り向くと、徹夜続きのホームズはそのままの姿勢で眠りに落ちていたのだった。
ホームズの寝落ち姿がかわいい🤭
誘拐の被害者であった子どもが、成長とともに犯人を力で支配して、自分自身が誘拐・殺人に目覚めるという、背筋が凍る話でした。
計算高いアダムにくそぉと思ったけど、よく考えたらアダムだって、ごくありふれた家庭のかわいらしい男の子だったんだよね。
アボットに誘拐されて、あれこれひどいこともされて、段々と心に歪みが生じてしまったんだから、やはりアボットは罪深い…。
アダムの聴取では、珍しく情緒寄り添いがちなホームズが見られましたね。
ホームズの自己中変人ぶりにも慣れてきたのか皮肉を言ったり流したりするワトソンも頼もしい。