
エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY
- 2012年9月27日〜2019年8月15日に放送されたアメリカのドラマ
- シーズン1〜シーズン7で、完結している
- 主演は、ジョニー・リー・ミラー、ルーシー・リュー
「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」は、個人的ベストドラマ10に入るくらいお気に入りの作品。
事件の謎解きはもちろん、主人公であるホームズ、ワトソンのキャラクターも面白い。
ホームズとワトソンが、互いに過去に大きな傷を抱え不器用ながらも強く生きていて、物語が進むにつれて自分自身と向き合い変化していく姿も見どころ。
2人の相棒としての唯一無二の関係性が好き。
導入
シーズン1の第8話
原題は「The Long Fuse」、邦題は「長すぎた導火線」
支援者探し

支援者のこと、そろそろ真剣に考えるべきだと思うの

必要ない、もう付添がいる

私の契約は、あと2−3週間よ、支援者はずっと続くの
ワトソンの付添人としての契約も、あと数週間で終わり。
本格的に支援者を探すことをワトソンは提案するが、ホームズは「必要ない」と拒否的。
支援者は、元薬物依存者で生涯にわたって助言をしサポートしてくれる存在。
(ピアサポーター的なことかな?)
ワトソンの勧めで、ホームズに合いそうな支援者候補と一度会うことになるが…

行けばいいんだろ!だからしばらく放っといてくれ
うーん、行かなそう😓
事件発生
オフィスで爆発
とあるwebデザイン会社のオフィス。
若者たちが、意気揚々と働いている。
フロアをスケボーで移動しちゃったり。
バスケットゴールがあったり。
いや、2012年ってそんなだったっけ笑?
どこかから「ピピピピピ」と電子音が。
音はなぜか通気ダクトの中から聞こえる。
「修理の人が携帯でも落としていったんだな」と、管理会社を呼ぶことにしたその時…
大爆発🔥
ポケベル
グレッグソン警部、ベル刑事、ホームズ、ワトソンが、現場確認。
社員のプレストンとモルツの2名が死亡。ほか負傷者11名。
爆薬の種類は調査中。

こういうのとも縁を切れるぞ、次のクライエントにつけばな
爆発現場を見渡しながらホームズがワトソンに言う。
付添人としてのワトソンの契約終了が近づいていることを、ホームズも意識してるのね。

次のクライエントは決まっていないわ
ホームズは、爆弾の爆薬と発火装置の間に詰めたであろう紙の切れ端を見つける。
それは新聞だった。
軍事用爆弾ならパルプ材を使うはず。
誰かが作った爆弾ということだ。
そしてマザーボードも発見。
ベル刑事は、IT系の会社だから、マザーボードが落ちていても不思議ではないと考える。
しかし、ホームズは、パソコンではなくポケベルのマザーボードだと言う。
最新のIT系オフィスに、なぜポケベルのマザーボードがあるのか?
それが、爆弾の起爆装置だったからだ。
マザーボードは、解析にまわされる。
支援者候補と対面
解析結果が出るまでの時間、ワトソンに連れられてカフェで支援者候補と会うことになるホームズ。
お相手は、証券取引所で働く男性で、ホームズの故郷であるロンドンへの留学経験もあった。
ホームズ、まず、挨拶を無視する😓
相手を困らせる質問をして追い詰める😓
そして、2分もたたないうちにカフェを立ち去る😓
めっちゃ嫌なヤツじゃーん😅!
事件捜査
ポケベルへの着信
グレッグソン警部から連絡があり、今朝、爆発の数秒以内に、3回ポケベルに着信があったことがわかる。
番号を辿ったところ、発信者は配管工のR・ジェイコブス。
前科があり、放火で6年服役して、シャバに戻ってきたばかりだった。
取り調べで、ジェイコブスは「朝飯のサンドウィッチを注文しようとしただけだ」と訴える。
ポケベルの番号は555-0164、ジェイコブスがかけた店は555-0165で1番違い。
取り調べを見ていたホームズは、爆弾づくりには、忍耐と正確さと注意力がいるが、ジェイコブスの腕時計は9分遅れているし、ズボンのチャックはほぼ全開🫣だし、犯人とはかけ離れていると言う。
爆弾がつくられた時期
爆弾の電源が解析される。
それを見たホームズは、プリムソース社のバッテリーであること、2008年の前と後でロゴが変わっていることを指摘。
発見されたバッテリーには、古いロゴが入っていた。
4年以上前の古くて不安定なバッテリーを使っていることに、ホームズは疑問を感じる。
そして、爆弾の詰物に使用された新聞も、4年前のものであることがわかる。
この爆弾は4年前につくられたものだった💣
6年間服役していたジェイコブスは、犯人ではない。
ヴァンオーウェン社
ホームズとワトソンは、PR会社であるヴァンオーウェン社へ出向く。
危機に陥った企業イメージの回復が、この会社の得意分野だ。
この会社は爆発があった場所に、以前オフィスを構えていた。
爆弾が仕掛けられたのは2008年の10月だと考えられる。
ヴァンオーウェン社は、2008年の12月まで爆発現場がオフィスだった。
この会社か従業員が、爆弾の本当のターゲットだった可能性がある。
爆弾は、4年間ダクトに置かれたまま、今朝たまたま爆発しなければ、永遠に発見されなかったかもしれない。
起爆装置はポケベル。
2008年には電波中継の基地局が、現場から42ブロック離れた場所にしかなかった。
2010年に新しい基地局が3ブロック先にできた。
当時は、電波が届かなかったから、爆発しなかった。
社長のヴァンオーウェン女史と、財務担当のウィラーが対応。
ホームズは、不躾に「2008年に爆破されそうな心当たりは?」と尋ねる。
ウィラーは「それなりに敵はいるが、爆破までしようとするものはいない」と答える。
しかし、ヴァンオーウェンは「いるわ。“地球解放軍”から当時、脅迫状があった」と話す。
“地球解放軍”は、いくつかの会社を爆発しているエコテロリスト団体だった。
自社が、エネルギー関連のメジャー企業とも取引があるから狙われたのではないか、と話す。
アルフレード
ホームズとワトソンは、薬物依存者の集会に参加。
集会にいながら“地球解放軍”がヴァンオーウェン社に送った脅迫状のコピーを確認している。
ホームズは、“地球解放軍”は、組織ではなく、一人の人物が組織を装っているフシがあると考える。
そこで、一人の集会参加者が話し始める。
彼の名前は、アルフレード。
アルフレードの、初登場シーンね!
まさか、この先、長いお付き合いになるとは、この時はまだ思っていなかったわ〜
14歳で車泥棒を始めて、18歳になる頃には腕は一流に。
そこたま稼いで、退屈で薬に走った。
アルフレードの話を聞いていたホームズは、「彼が支援者だ」と言う。
そして、明日、お茶をすることに。
脅迫文からの推理
脅迫文は合計7通。そのうち5通に、“梁橋にある”という言葉が出てくる。
危機的状況を表す慣用句だ。日常的に使われる言葉ではない。
最近どこかで聞いた覚えがある、というホームズ。
毎朝しているトレーニング(複数モニターに同時に映像を流して記憶するヤツね)で、見たのだった。
国際捕鯨条約についてのトークショーで口論をしていた二人のうち、一人が“梁橋にある”という表現を使っていた。
“梁橋にある”という表現を使っていた出演者の男性ノウルズが、取り調べに呼ばれる。
脅迫状は見たことないし、“地球解放軍”も知らないし、爆発も知らない、と全て否定。
そこにホームズがやってきて「嘘だ」と。
警察署で乗ったエレベーターのボタンを取り外して、ノウルズの指紋をすぐに鑑定させたらしい(そんなバカな😅)
すると、“地球解放軍”による爆弾の破片に残されていた指紋と同じだったという。
ノウルズは、2008年までに硝酸系爆弾で5つの会社を爆破したこと、ヴァンオーウェン社に脅迫状は書いたことを認めたが、今回の爆弾はしかけていないと供述。
ノウルズは、環境保護家を自称している。爆弾に有害な人工的な物質を使うはずがない。
自然素材の肥料を使ったはず、とホームズは考える。
ところが、今回の爆破現場で、肥料の臭いはしなかった。
今回の爆弾は、塩素酸カリウムでできていた。
ノウルズの言っていることは本当、今回の爆弾をしかけた犯人ではない。
ホームズは、“地球解放軍”の脅迫に便乗して、誰かが爆弾を仕掛けたと考える。
新たな手がかり
ホームズは、爆弾の詰め物に使われた新聞紙の破片をつなぎ合わせて復元。
その新聞の余白部分に、文字の跡があった。
この新聞の上に置かれた別の紙に書いたメモが、筆圧で新聞にもへこみとして残っていたのだ。
その文字は“NOVOCAINE(ノボカイン)”
支援者探しは難航
カフェでホームズを待つワトソンと、支援者候補のアルフレード。
しかし、ホームズはなかなかやってこない。
ワトソンが連絡をするが、結局ドタキャン。
アルフレードは、「焦らない、不安を抱いているだろうから根気強くいかないと」と。
ヤンチャな見かけだし、車泥棒だし、でも意外といいヤツなんだよね、アルフレード☺️
ワトソンも、少しアルフレードを見直したみたい。
ヴァンオーウェン社の社員を調査
ホームズは、再びヴァンオーウェン社に出向き、社員のデータを確認する。
社員が自社に、爆弾を仕かけた可能性を調査するためだ。
社長は、社内に危険人物がいたら困る、とやけに協力的。
自分にあれこれ話しかけてくる社長。
ホームズは「俺と寝たいのか?誘っているだろ?」と真意を見抜き、「今忙しいから日を改めてどうだ?」と提案🫣
「ただ肉体関係以上にはなりえない、俺の流儀だ」と注意事項までお知らせ笑
すごい、調査中のちょっとした時間に、肉体関係の約束を取りつけたぞ!
そこにワトソンが合流。
ホームズは、2003年に雇用されたプラディープ・シンという人物に目をつける。
彼は、順調に出世をしていたが、2008年10月にオーウェンと口論をし、その後、一切の記録がなかった。
オーウェンと社長に確認をすると、シンは、ある日突然失踪し、警察も見つけられなかった。
口論の原因は、当初模範的な社員だったシンが、ある時から突然傲慢になり、過大な要求をするようになったからだという。
口論後、1週間は出社していたが、突然来なくなりそれっきり。
プラディープ・シンの自宅へ
シンの自宅で、妻から話を聞くホームズとワトソン。
妻は「夫は2008年に死んだ」と話す。
失踪したまま生死は不明だが、心から愛し合っていった夫が黙っていなくなるのはありえない、死んだとしか考えられない、と。
事件性も疑われたが、口論相手のオーウェンは、警察により関係がないと証明されており、それ以外に、恨まれるような相手は思い浮かばなかった。
ホームズは唐突に「2008年以降にこの部屋をリフォームや改築をしたか?」と尋ねる。
「キャビネット裏がカビているが修復もしていない?」とも。
そして裏庭を見たい、と先に妻とワトソンを行かせた後に、キャビネット裏を調べ始める。
壁に耳を当て、そーっと壁紙をなでなで。
そして…壁を、ガンガンに破壊😱
裏庭に行くと、ワトソンだけ呼び、推理を話す。
暖炉の上に飾られていた、夫妻が部屋の中で撮った写真。
その写真に写っている壁と、今の壁には違いがある。
壁に飾られている絵の額縁と額縁の間隔が、写真では18cm、実際は12cm。
しかも全体的に10cmも低いところに飾られている。
誰かが一旦外して、また戻した時にずれた。
そして、壁の中央はわずかに膨らんでいる。
シンの腐敗した遺体からガスが発生し、包んでいるビニールシートと壁を押しているから。
壁の中には、シンの遺体がある。
犯人は、壁の断熱材を取り出して、遺体を入れた。
だから温度差が生じ、結露ができ、キャビネット裏にカビが生えた。
4年前、シンを殺害した人物は、壁の一部を壊し、遺体を入れて壁板を貼り、ペンキを塗ったのだ。
「間違いないの?」と聞くワトソンに「ほぼね」と答えるホームズ。
そりゃそーよ、壁を破壊して中の遺体を見ているもの😓
犯人判明
シンが爆弾の標的だった?
シンの妻は、何も知らなかった。
殺害事件が起きたと思われる時期に、インドに帰郷しており、シンが失踪したと聞いて戻ってきたのだ。
犯人は、妻がインドに帰省していることを知っている人物。
ホームズは、シンは爆弾とは関係ないと推理。
シンのデスクが、爆弾が仕掛けられたダクトのすぐ近くにあったからだ。
むしろ、シンが爆弾の標的だった可能性が高い。
シンは、胸部を撃たれて殺害されていた。
死後、広範囲にミイラ化が起きていた。
ポケットの中には、車の解除ボタン付きだが車のキーではない鍵があった。
ホームズは一目見て、貸金庫の鍵だとわかる。
貸金庫の中身
貸金庫の中身を調べると、そこには映画のVHSが入っていた。
しかし中身は映画ではなく、テープは重ね撮りされていた。
VHSのデッキがあるホームズの自宅でテープを確認するホームズ、ワトソン、ベル刑事。
ベル刑事がホームズ宅にくるのはこれが初かな?
テープの中身は、若かりし20代のシンと高級売春婦の絡みの隠し撮りだった。
その高級売春婦は、ヴァンオーウェン社の社長、ヴァンオーウェン女史だった。
犯人が判明
ヴァンオーウェンが警察署に呼ばれる。
手続き上の同意書、という名目で、サインをさせられるヴァンオーウェン。
そして、VHSテープを見せられる。
庶民出身であり、ビジネススクールに通うための学費、会社を立ち上げるための頭金のために、高級売春婦として稼いでいたのではないか、と尋ねるホームズ。
「これが私?」と、荒さのある映像に自分であるとは認めないヴァンオーウェン。
過去を知られることなくビジネスで成功を築いていたヴァンオーウェンだったが、ある日、シンが入社してきた。
シンは、盗み撮りした売春婦が社長だと気づき、傲慢な要求をし始めた。
口止めのために出世をさせていたが、要求がエスカレートし、殺害を企てた。
爆弾をつくって仕かけたが、起爆に失敗。
だから銃で撃ち、壁の中に埋めたのだ(建設業の父に習ったからできた)。
建設業の父親から習った、と説明されてたけど、女性一人で銃殺、壁の中に遺体を埋め込むって、なかなかの重労働ではなかろうか😅
「話としては面白いが侮辱だ、弁護士を呼ぶ」と怒るヴァンオーウェンだったが、「じゃあ、逮捕されると伝えるんですな」とグレッグソン警部。
ヴァンオーウェンは、「古いビデオと憶測だけで証拠がない」と訴えるが、先ほど書いた同意書のサインと、爆弾の詰め物の新聞に書かれた“NOVOCAINE(ノボカイン)”の文字と筆跡が一致していた。
ヴァンオーウェン逮捕です👮
支援者を拒むホームズ
アルフレードと再度会うための約束をしようとするワトソン。
やっぱり気が変わったから、アルフレードとは会わないと言い出すホームズ。

私に辞めてほしくなくて、わざとゴネてるの?

笑いの素質があるな

付添がいなくなると思うと不安を感じるのはよくあること、“分離不安”は普通のことよ
断られたアルフレードは、アポなしでホームズの自宅へやってくる。
「悪く思うな」と言うホームズに、アルフレードは「自動車メーカーの依頼で車の盗難防止アドバイザーをしている」と話し始める。
一流の車泥棒だったアルフレードが鍵を開けられなければ、その車は安心して売り出せるってことで。
「依頼がきている、あんたピッキング得意なんだろ?試してみる?」と誘うアルフレード。
「俺には簡単すぎる」とホームズは言うが、「まだ市場に出回ってないんだぞ?本当に破れるのか?」と挑発される。

試したくない?

君の入れ知恵だな、共通点に目をつけた

アルフレードの仕事を手伝うからって、支援者にするわけじゃないぞ

もちろんよ
そして、まんまとワトソンの策略にハマったホームズは、アルフレードの元へ行くのであった(愛くるしい🥰)。
今回は、何度もホームズが「俺は一人で解決できる」的なセリフを言ってた。
ホームズは、自分を有能すぎると思っているし、人付き合いも上手くないし、人に干渉されるのも好きじゃないし、支援という名のものを、不要なものとして、ちょっと小馬鹿にもしている。
だからこそ、のちに少しずつ変化していく姿に、胸打たれるんだけど。
この頃は、まだまだその傾向が顕著。
そんなホームズに、極めて理性的に穏やかに接するワトソンが素敵だし(仕事だとしても)、だからこそホームズはワトソンとは一緒にいられる。
付添人としてのリミットが迫ってくる中で、支援者問題は、どう着地するのか?
