歴代本屋大賞受賞作おすすめ紹介:映画化・アニメ化情報も

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歴代本屋大賞受賞作おすすめ紹介

本選びは難しい

日本全体では″読書離れ″傾向があり、文化庁が16歳以上を対象に行っている世論調査では、47.3%が1か月に1冊も本を「読まない」と回答しています(平成30年度「国語に関する世論調査」

本を読みたいと思っているけれど、どの本を手に取ったらいいかわからない

そんな方も多くいるのではないでしょうか。

  

  

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本屋大賞

本屋大賞って何?

新刊書を販売する本屋の書店員さんの投票だけで選ばれる賞。書店員さんが、実際に本を読んで、お客様にお薦めしたいと思う面白い本に投票をします。

  

数々の権威のある賞よりも、身近な賞というイメージ。受賞作の多くが映像化もされています。

  

これまでの受賞作をご紹介します

 

第1回「博士の愛した数式」小川 洋子

 

事故による脳損傷で80分しか記憶のもたない元数学者の博士、家政婦とその10歳の息子が、数学を介しながら友情を育んでいく物語です

あたたかく優しい気持ちになる読後感

       

2005年には、寺尾聰さん、深津絵里さん主演で映画化もされています


博士の愛した数式 [DVD]

 

   

第2回「夜のピクニック」恩田陸

 

高校生活の最後を飾る伝統行事、全校生徒が夜を徹して80キロの道のりを歩く「歩行祭」。心の中で小さな賭けをして「歩行祭」の臨んだ甲田貴子と生徒たちの物語です

高校生の空気感、青春がギュっとつまっています

      

2006年には、多部未華子さん、石田卓也さん主演で映画化もされています


夜のピクニック

 

   

第3回「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」リリー・フランキー

 

4歳の時に父母が別居して以来、母と二人暮らしをしてきたボク。高校入学以降実家を離れていましたが、還暦を過ぎた母親と再び東京で暮らすことになり・・・リリー・フランキーさんの自伝的小説

家族や母親、愛情について、改めて思いを馳せる一冊です

      

2007年には、オダギリジョーさん、樹木希林さん主演で映画化もされています


東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

    

    

第4回「一瞬の風になれ」佐藤多佳子

 

高校の陸上部を舞台とした陸上競技の初心者である神谷信二が、幼馴染の一ノ瀬連とともに、最速のスプリンターを目指す物語。第一部~第三部まであります

陸上競技の短距離走(スプリント)を取り上げた爽やかなスポーツ青春小説です

   

    

第5回「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎

 

観衆が見守る凱旋パレードで暗殺された首相。暗殺の濡れ衣を着せられた青年・青柳雅春の孤独な逃走の物語

第4回までの受賞作とは、また趣の異なるハードボイルドなミステリー小説です

     

2009年には、堺雅人さん主演で映画化もされています


ゴールデンスランバー(吹替版)

     

     

第6回「告白」湊かなえ

 

4歳の愛娘を亡くした教師・森口が、ホームルームで「クラスの生徒に娘は殺された」と告白。様々な人物の視点から物語を描くことで、次第に事件の全貌が浮かび上がっていきます

イヤミス(読後イヤな気持ちになるミステリー)の女王・湊かなえさんなので、読後感はすっきりしませんが、小説の構成、人物の心理描写に引き込まれます

       

2010年には、松たか子さん主演で映画化もされています


告白

    

    

第7回「天地明察」冲方丁

 

江戸時代を舞台に、主人公・渋川春海(安井算哲)が、幕府の一大事業である暦づくりに邁進する物語です

悲しい出来事に打ちのめされたり失敗をしたり、それでもひたむきに暦づくりと向き合い続ける姿に、心打たれます

      

2012年には、岡田准一さん、宮崎あおいさん主演で映画化もされています


天地明察

 

    

第8回「謎解きはディナーのあとで」 東川篤哉

 

新米刑事の宝生麗子は、実は世界的に有名なお嬢様。自分の扱う事件を、執事兼運転手の影山に話して聞かせ、影山が麗子への暴言や毒舌を交えながら事件を解決していく物語

短編集ですが、物語の構成は基本的に同じで、登場人物の個性的なキャラクターを楽しむ気軽に読めるコメディタッチのミステリーです

     

2011年に、櫻井翔さん、北川景子さん主演で連続ドラマ化、2013年には同キャストで映画化されています


謎解きはディナーのあとで

    

     

第9回「舟を編む」三浦しをん

 

辞書編集部に異動となった出版社社員・馬締光也が、編集者たちと長い時間をかけて辞書づくりに情熱を傾ける物語

壮大な時間をかけた辞書づくりのプロセスが興味深く、何気なく使っている言葉の一つ一つをだいじにしたくなります

     

2013年に、松田龍平さん、宮崎あおいさん主演で映画化、2016年にはアニメ化もされています。

2024年2月には、NHKでドラマ化も決定。池田エライザさん、野田洋次郎さんが出演されます。


舟を編む

   


舟を編む

   

    

第10回「海賊とよばれた男」百田尚樹

 

戦後日本で苦境に立たされた石油会社「国岡商店」の国岡鐡造が、石油を武器に世界と戦いながら日本の復興と発展のために突き進んでいく物語

出光興産の創業者である出光佐三さんの生涯を題材とした、壮大なノンフィクション歴史経済小説です

      

2016年に、岡田准一さん主演で映画化されています。


海賊とよばれた男

    

    

第11回「村上海賊の娘」和田竜

 

1576年、織田信長と大坂本願寺との7年にわたる戦いを背景に、瀬戸内海を中心に勢力を張っていた村上海賊の景姫の物語

登場人物たちや戦いの様子が生き生きと描かれる時代小説ながら、エンターテインメント性の高い作品です

   

     

第12回「鹿の王」上橋菜穂子

 

妻子を失い強大な帝国の奴隷となっていたヴァン。そこで謎の伝染病が発生。ヴァンは生き延び、同じく病から逃れた幼い少女ユナとともに危機に立ち向かっていく物語

架空設定の長編ファンタジー小説ですが、病気、民族、国など、今自分が生きている世界と重ね合わせながら、いろいろと考えさせられます

      

2020年には、アニメ映画化されています


鹿の王 ユナと約束の旅

    

      

第13回「羊と鋼の森」宮下奈都

 

何にも興味をもてなかった高2の外村が、調律師・板鳥と出会ったことで調律の魅力に引き込まれ、調律師の道を歩んでいく物語です

調律師の仕事、調律の魅力、主人公が様々な人と出会い経験を積みながら成長していく姿が、丁寧に描かれています

    

2018年に、山﨑賢人さん主演で映画化されています


羊と鋼の森

    

    

第14回「蜜蜂と遠雷」恩田陸

 

この作品は、第156回直木三十五賞も受賞しています。W受賞はすごい

ピアノの天才たち、かつての天才少女・栄伝亜夜、楽器店勤務の会社員・高島明石、完璧な技術をもつマサル、自宅にピアノがない風間塵らが、芳ヶ江国際ピアノコンクールで競い合う物語

文字を追いながら脳内に音楽が広がっていくような文章の描写力があり、中心人物である4名の人生背景や演奏に表れる個性が興味深いです

       

2019年に、松岡茉優さん、松坂桃李さん主演で映画化されています。


蜜蜂と遠雷

    

     

第15回「かがみの狐城」辻村深月

 

不登校の中学生・安西こころ。ある日部屋の鏡が光を放ち中に吸い込まれると、そこには城が。似た境遇の男女7人が集められ、城の奥にある「願いの部屋」の鍵を探すことになります

人間関係や葛藤がリアルに描かれ、物語が進むにつれて鏡の中の世界の不思議が明らかになっていくプロセスが見事

     

2022年には、アニメ映画化されています


かがみの孤城

    

     

第16回「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ

   

大人の事情で、父親が3人母親が2人いる17歳の森宮優子。周囲の心配をよそに特に困ることもなく不幸でもなく″最後の父親″である森宮と二人で暮らしています

血の繋がりのあるなしに関わらず、家族を思い合う気持ちや温かさを感じられる作品です

    

2021年10月に、永野芽郁さん主演で映画化されました


そして、バトンは渡された

    

   

第17回「流浪の月」凪良ゆう

 

父が亡くなり母に捨てられた更紗。男子大学生・文についていき2ヶ月と共に生活を共にしたことで、文はロリコンの誘拐犯として逮捕され、更紗は施設へ。時が流れ、二人は再会します

客観的な事実と人の心の中の真実、傷つきつらい人生において救いとなるのは一体何なのか、深く感じ考える作品

     

2022年に、広瀬すずさん、松坂桃李さん主演で映画化されました


流浪の月

    

   

第18回「52ヘルツのクジラたち」町田そのこ

 

他のクジラと違う52ヘルツの周波数を発する「世界一孤独なクジラ」のように、自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と母に虐待される少年が出会い、新たな人生を歩んでいく物語です

ヘルプの声が誰にも届かない孤独と、それでも人と出会い生きていく温かさがある作品です

     

2024年3月、杉咲花さん主演で映画化が予定されています。  

      

     

第19回「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬

   

独ソ戦が激化する1942年、ドイツ軍の急襲により母親らを惨殺された少女セラフィマは、復讐のために訓練学校で一流の狙撃手になることを決意

おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?

ボリュームもありますが、一気に読ませる作品です

    

    

第20回「汝、星のごとく」凪良ゆう

   

風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂

ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく

生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語

    

    

  

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