緊急取調室(4th SEASON) 第2話「偽りの女神」:あらすじと感想(ネタバレを含みます)

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緊急取調室(4th SEASON) 第2話「偽りの女神」

緊急取調室(4th SEASON)第2話の、ストーリーと感想です。

ネタバレありの感想になります

  

第1話の振り返り

50年間潜伏生活を送っていた活動家・大國塔子(桃井かおりさん)が、ハイジャック事件を起こす。目的は、同じ飛行機に搭乗している国土交通副大臣・宮越肇(大谷亮平さん)の「波島パーク汚職疑惑」の真相を明らかにすること。この飛行機にはキントリの真壁有希子(天海祐希さん)も搭乗していた。

大國塔子(桃井かおりさん)は、宮越肇(大谷亮平さん)の秘書・東修二(今井朋彦さん)のカバンに爆弾を潜ませたと言ったが、真壁有希子(天海祐希さん)が確認した限り、その爆弾は偽物だった。

秘書・東修二(今井朋彦さん)は突然「こんなやり方は間違ってる~!」と大國塔子(桃井かおりさん)につかみかかっていき、もみ合った際に毒薬を首にさされ亡くなる。同乗していた警乗警察官・山上善春(工藤阿須加さん)や突入部隊によって大國塔子(桃井かおりさん)は取り押さえられて、ハイジャック事件は終わる。

しかし後日、爆発処理班が処理中に、秘書・東修二(今井朋彦さん)のカバンもろとも爆弾が爆発した、と発表される。偽物で爆発などしないはずの爆弾を、なぜ爆発したと発表したのか。秘書・東修二(今井朋彦さん)のカバンの中には、副大臣・宮越肇(大谷亮平さん)の情報が入ったパソコンもあったため、警察上層部が何かしらを隠蔽するために嘘の発表をした可能性が出てくる。警察上層部からすると「偽物の爆弾だった」と証言する真壁有希子(天海祐希さん)は邪魔な存在となっていた。

 


第一話 女神の帰還

  

 

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大國塔子と小暮しのぶ

小暮しのぶは大國塔子に殺害されていた

三頭山の山中で、大國塔子(桃井かおりさん)の切り取られたおさげの毛髪とともに発見された遺体は、小暮しのぶであると判明します。死後1か月が経過しており、大國塔子(桃井かおりさん)が自分のおさげで絞殺した模様。

おさげで絞殺・・・おさげで・・・斬新な手口

キントリメンバーは、小暮しのぶ殺害で大國塔子(桃井かおりさん)の逮捕状をとって48時間の取り調べ時間を確保しようとするが、大國塔子(桃井かおりさん)の聴取開始時間がせまっており現実的に難しい状況。梶山勝利(田中哲司さん)、小石川春夫(小日向文世さん)、菱本進(でんでんさん)は、刑事部部長の北斗偉(池田成志さん)を黙らせるために、真壁有希子(天海祐希さん)に辞表を書くように勧める。ちなみにこれは、真壁に捜査をさせたいがための意図があって言っています。

ここで、小石川→菱本→梶山が順番にウインクするのがかわいい。梶山はウインクできなくて、真壁に突っ込まれるんだけど笑

「友達のワンちゃん」だった大國塔子

捜査一課刑事の堅物大二郎(鈴木浩介さん)、渡辺鉄次(速水もこみちさん)、そして真壁有希子(天海祐希さん)は、小暮しのぶが住んでいたビル(このビル自体が小暮のもの)の1階で料理店を営んでいた後藤に話を聞きにいきます。小暮しのぶは、よく後藤の店の残り物を、友達の飼っている犬のためにもらいにきていました。そして「友達が引っ越すから今日が最後」と残り物を持って行った日を最後に、姿を消したそうです。後藤は、小暮しのぶと親密な仲だったようで、亡くなっていたことに大きなショックを受けていました。

真壁有希子(天海祐希さん)は、大國塔子(桃井かおりさん)が支援者である小暮しのぶの名前を借りて潜伏していたアパートを訪れます。かつては黒い女神と呼ばれたカリスマでしたが、所属していた国民青年派は早期に転向したメンバーが多く実質解体同然、大國塔子(桃井かおりさん)も重要人物視されなくなっていきました。そして、小暮しのぶから、犬にあげるといってもらってきた店の残り物をめぐんでもらう生活。窓から外を眺め、潜伏生活に思いを馳せる真壁有希子(天海祐希さん)。

ここで、差し込まれる大國塔子の回想シーン、桃井さんが全部演じているんだよね。潜伏開始当初のロングヘアの若い頃、髪型が変わり少し時間が経過した頃、とちゃんと時の流れを感じるんだよね。19歳から70歳まで一人の女性を演じて違和感がないってすごい。切なそうな天海さんの美しい横顔もいい。

 

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大國塔子と東修二

キントリに、山上善春(工藤阿須加さん)の案内で、ハイジャック事件で亡くなった秘書・東修二(今井朋彦さん)の息子・奨太がやってきます。奨太は、父が亡くなった後、父から自分に「だいじなもの」として届いた携帯電話を届けにきたのでした。

東修二(今井朋彦さん)の携帯電話はレンタルされたもので、副大臣・宮越肇(大谷亮平さん)が裏金を受け取ったとされる来栖川商事の渉外担当者など、疑惑の関係者たちの連絡先が。秘書である東修二(今井朋彦さん)が連絡係をしてたようです。そして、最後に連絡をしたのはとある公衆電話。この公衆電話は、大國塔子が潜伏していたアパートの前にある公衆電話でした。

殺した大國塔子(桃井かおりさん)と殺された東修二(今井朋彦さん)がグルだった可能性が浮上します。

なんと、なんと。

  

大國塔子の聴取

大國塔子(桃井かおりさん)は退院となり、公安で取り調べを受ける前に、1時間だけキントリで聴取を受けることとなります。山上善春(工藤阿須加さん)も聴取の同席を希望し許可されます。

善さん(大杉漣さん)の息子ってことは、やっぱりヒミツなのね

 

小石川と菱本による聴取

まずは、小石川春夫(小日向文世さん)、菱本進(でんでんさん)が聴取。早速、ハイジャック事件の被害者・東修二(今井朋彦さん)と連絡を取り合っていた事実を突きつけます。しかし、大國塔子(桃井かおりさん)からはこれといった情報が出てこないまま、残り時間は41分。

ここで取調室に設置されたモニターに真壁有希子(天海祐希さん)が現れて、大國塔子(桃井かおりさん)を挑発します。この挑発に反応して大國塔子(桃井かおりさん)は真壁有希子(天海祐希さん)に、取調室へ来るように言います。

 

大國は東を殺害していない?

ここで、山上善春(工藤阿須加さん)が、東修二(今井朋彦さん)は本当に殺されたのか?と疑問を口にします。乗客がハイジャック事件の様子を撮影しネットに拡散した動画をかき集めて調べたところ、東修二(今井朋彦さん)が毒の入った注射を自らの首に刺したように見える映像があったのです。

取り調べを行おうとする真壁有希子(天海祐希さん)を、刑事部長が見ているからと止める梶山勝利(田中哲司さん)。しかし真壁有希子(天海祐希さん)は「後悔したくない」と取調室に向かいます。

 

  

大國塔子VS真壁有希子

ついに、真壁有希子(天海祐希さん)の取り調べが始まります。

大國「私が、質問する。爆弾は・・・なんで爆発した?」
真壁「やっぱりあれは偽物なんですね?」
大國「私が質問してる。なぜ爆発したことになってる?」
真壁「どうして爆弾のことを今まで口にしなかったんですか?」
大國「余計なことを言ったら利用されるだけだろ」「お前らはいつだって大事なものをすぐに隠してしまう」

緊急取調室(4th SEASON)第2話

大國も爆弾が爆発したことには疑問を感じていたようです。それに、まさに、現在進行形で隠蔽してますからね、上層部が。おっしゃる通り。

真壁有希子(天海祐希さん)は、自分も真実を知りたい、と訴えかけます。東修二(今井朋彦さん)は、波島パーク汚職疑惑を明らかにするために、自分が被害者になるつもりでハイジャック事件をもちかけてきたのではないか、と尋ねますが、大國塔子(桃井かおりさん)は認めません。

次に、真壁有希子(天海祐希さん)は小暮しのぶの話をします。支援者の一人だが、今どこで何をしているかは知らないと大國塔子(桃井かおりさん)は言いますが、真壁有希子(天海祐希さん)は、小暮しのぶに店の残り物を届けてもらっていたこと、店主には″友達のワンちゃん″にあげるといっていたことを伝えて揺さぶります。

このシーン!「犬・・・へぇ」とつぶやきながら力なく笑う大國塔子の表情と間合い。すごく繊細な感情が表現されていて、心つかまれた・・・何回も観ちゃった!

 

北斗偉(池田成志さん)の横槍

キントリに駆け込んでくる刑事部部長・北斗偉(池田成志さん)。今すぐ庁内視聴の回線を切るように指示をし、真壁有希子(天海祐希さん)にもイヤホンを通して取調室から退室するように繰り返し言います。

あーーめっさ邪魔ーー!今だいじなとこ!頼む、その口を閉じてくれ!

視聴者の心の声を代弁すべく、小石川春夫(小日向文世さん)が部長に「今佳境なんだよ、変な雑音入れないで」梶山勝利(田中哲司さん)が「こちらは我々に任せて」と言ってくれます!

これに対する部長の返しが「なんですと?」だったのにはちょっと笑った

警視庁の権威を保持し国民を不安に陥れないために、取り調べ終了後、取り調べ映像は全て自分が預かると言っています。

 

 

ブレイクタイム残り12分

小暮しのぶが遺体で発見されたこと、そこには大國塔子(桃井かおりさん)のおさげも一緒に埋められていたことなど、証拠を提示しながら、時間を7分与えるので覚悟を決めるように言い、退室します。

7分のブレイクタイムに「倒れそう」とドーナツを食べて糖分補給する真壁有希子(天海祐希さん)。

そして取り調べ再開。大國塔子(桃井かおりさん)は伝説となっているかつての7分間の演説を思い返し、あの7分間に生涯一興奮したこと、あの7分は永遠であると口にします。そして、自分がハイジャックを決行したのは、鳩の餌がつきたからだと言います。

ここで、支援者・小暮しのぶに、結婚したいのでもう支援はできない、あんたは担ぎ上げられただけの偽物だ、と言われて殺害をしてしまうシーンがはさみこまれます。向こう側を向いて、話をする小暮しのぶ。それを、すすり泣きながら聞いている大國塔子(桃井かおりさん)。殺害してしまったことは死ぬほど後悔したとのこと。自分もすぐに後を追うから、とも言っています。

ところが真壁有希子(天海祐希さん)が「支えてくれた人を手にかけてしまったわけですからね」と声をかけると「お前月並みだな」と態度が一変。愚かな女を殺しただけ、私にふさわしい死に場所がほしかったのだ、と言い、主張をまくしたて始める。残り1分。

50年前に大学管理強化法を発動し仲間を痛めつけた宮越一郎の息子が、今回の波島パーク汚職疑惑が噂されている宮越肇(大谷亮平さん)。宮越肇(大谷亮平さん)の不正に抗議文を送ったが、秘書・東修二(今井朋彦さん)がハイジャックを持ちかけてきたため、それにのった、と。しかし、東修二(今井朋彦さん)は、死に場所を探していた大國塔子(桃井かおりさん)に不正を告発するハイジャック犯として殺してあげると言っていたが、はじめからその気はなく自決するつもりだったのです。

真壁有希子(天海祐希さん)は、利用されたのになぜ東修二(今井朋彦さん)を殺していないと言わないのか、どうして生きようとしなかったのか、と尋ねます。自分はもう散々生きた、だから信条をもって思想を語り人の心を動かして最後はかっこよく死にたいと言う大國塔子(桃井かおりさん)。ありえない、ドーナツを食べて美味しいと思うことが一番だと思うと言う真壁有希子(天海祐希さん)。

徐々に声を荒げていく二人。そして緊迫のシーンのクライマックス。

大國「本物とはなんだ?今!ここで!説明してみろ!」
真壁「私は少なくとも殺人をごまかすために死のうとは思わない」
大國「ここは生きるに値する世界なのか?言ってみろ!」
真壁「わかんない!そんなこと!でも大國さん・・・あなたに生きてほしい」「死に場所じゃなく残された時間どう生きるか探してほしい」
大國「だから嬢ちゃんだって言うんだよ!」

緊急取調室(4th SEASON)第2話

大國塔子(桃井かおりさん)は、もう死なない、爆弾を本物にしないといけない、と言うが、それ以上の説明はなく、取り調べ時間は終了となります。そして公安の聴取では黙秘を続ける。

 

 

おわりに

結局、東修二(今井朋彦さん)の自殺は公表されたものの、宮越肇(大谷亮平さん)の不正が明らかになることはありませんでした。

このまま真実がうやむやなまま終わるの?噓でしょーーーー

東修二(今井朋彦さん)の残した携帯電話は、キントリの手にあり、まだ真実を明らかにすることは諦めていないというキントリメンバー。そして大國塔子(桃井かおりさん)もそうなのではないか、と。

宮越肇(大谷亮平さん)の元に、キントリの取り調べ映像を届ける部長の北斗偉(池田成志さん)、デスクの引き出しには、爆弾とともに爆発したはずの東修二(今井朋彦さん)のパソコンもあります。そして「あの化石(大國塔子)が死んでくれたら助かるんだけどね」と物騒なことをさらりと言う宮越肇(大谷亮平さん)。

副大臣、絵に描いたようなクソなんだけど。演じるのが大谷亮平さんというところで少ーしだけクソ要素が薄まっている気がしないでもないけど。

そして拘置所の大國塔子(桃井かおりさん)の食事には、ドーナツものっています。真壁有希子(天海祐希さん)の差し入れっぽいですね。

登場人物の表情、語調、間合い、視線・・・文字では表現ができない魅力に溢れた見ごたえがあるドラマ。次回も楽しみです。

 

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