映画「哀れなるものたち」期待し過ぎてしまったのかもしれない

映画

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映画「哀れなるものたち」

※後半はネタバレを含みますので、ご注意ください

2024年1月26日公開の映画「哀れなるものたち」

スコットランドの作家アラスター・グレイの小説を映画化

第80回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞、アカデミー賞の前哨戦でもあるドールデングローブ賞受賞、と何とも華々しい冠のついた本作

聞こえてくる前評判も上々

性的描写もグロも全くもってOK!な私は、早速先行上映で鑑賞🎬

                       

平日19時台、座席は6割ほど埋まっていて、20~70代老若男女入り混じる客層(尚R-18指定)

40代以上の男性客のシェア率高かったのは意外

            

どんな作品かあらすじ確認

天才外科医によって蘇った若き女性ベラは、未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出る。時代の偏見から解き放たれ、平等と解放を知ったベラは驚くべき成長を遂げる。 天才監督ヨルゴス・ランティモス&エマ・ストーンほか、超豪華キャストが未体験の驚きで世界を満たす最新作。

https://www.searchlightpictures.jp/movies/poorthings

     

             

                  

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ネタバレなし感想

これは期待値が高まりますよ!

金獅子賞ですからね、ゴールデングローブ賞ですからね、未体験の驚きで世界を満たすって言っちゃってますからね

映画レビューサイトの評価も上々

結構楽しみに劇場に足を運びました

                               

ネタバレなし感想

  • 衣装がカワイイ
  • 音楽が好み
  • ずっと俯瞰で観察していたような感じ
  • これドヤ的なベタ演出が多くないか?
  • どの辺から面白くなるんだろって思ってたら終わってた
  • なぜ後ろの男性客はこんなに笑ってるのだろう

うっすい感想になってしまいました・・・

期待し過ぎたのかもしれません、の一言です

観たい映画は前情報を入れずに観に行ったりもするのですが、本作はレビューや評判を見聞きしたから、劇場に行こうと思った流れだったので

「好き嫌いが別れるかも」という意見も複数聞いたのですが、好きとか嫌いとかいう前に終わってたというか

以下、内容に触れるのでネタバレあり感想になります

          

       

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衣装がかわいい

エマ・ストーン演じる主人公のベラのお召しものがかわいい!

スタイルもいいので映えるったらない

パフリーブスとかデザインも、黄色とかカラーも、かわいいの

世界観とも相まって、これは素敵だった💛

          

                   

音楽が好み

オープニングからエンドロールの最後まで、音楽が好みだったー

ポロン、ポロン、みたいな独特な(語彙力が・・・😢)

鑑賞モチベーションを音楽に支えてもらった部分も大きい

               

               

ずっと俯瞰で観察していたような感じ

いかにも興味を引くような設定、キャラクター、展開なんです

面白いはず、なんだよな

なのに、ずーっと俯瞰で観察していたような感じでした

「人間ってどこまでいっても滑稽だなぁ」「子どもの脳になった演技がんばってるなぁ」「性描写盛り込んできてるなぁ」とか

要は、世界観に入り込めなかったってことでしょう

性的描写やグロさにひいたとかでもないのに、自分が好きそうな映画なのに、なぜだかちっとも入り込めなかったのが残念

どの辺から面白くなるんだろう?って思ってたら、エンドロールで終わってた・・・笑

           

                                                

これドヤ的なベタ演出が多くないか?

入り込めなかった理由の一つかもしれないのだけれど、キャラや演出のベタさが気になってしまって

   

ウィレム・デフォー演じる天才外科医ゴッドウィン・バクスター、風貌もやってることもいかにも「マッド感溢れる外科医でっせ」過ぎない?

ツギハギだらけの顔はブラックジャックみたいだし、公開解剖みたいので内臓取り出してみたりとか、何かいかにもなベタ演出

自ら川に身を投げた主人公(妊婦)を実験体として、胎児を取り出してその脳を女性に移植して蘇生させるんだけど、この主人公・ベラの「見かけは大人中身は子ども設定」も既視感あるんだよな

それでもって助手としてやってきたラミー・ユセフ演じるマックスも、出会って間もなく「美しい痴人だ」みたいなこと言って、ビジュはいいものの尿失禁全開のエマにフォーリンラブなのも「いや早い早い」って(でもまつ毛の長い整った顔立ちは嫌いじゃない❤)

主要人物の登場でこれだったので、ここでもう私の心は俯瞰モードに入ってしまったのかもしれません・・・

終盤登場したベラの脳移植前の旦那も、ピストルちらつかせてサイコパスみあるヤバい人感出してる割には、誰も撃たないばかりか、ひそかに進めていた計画もバレてベラにピストル奪われ逆に撃たれる口だけ番長ぶり

あぁゴメンなさい、皆さんの演技がそれだけ素晴らしいということだと思います

                

              

なぜ後ろの男性客はこんなに笑ってるのだろう

今作で、得た気づき

「人の笑いのツボはこんなにも違うんだ!」ってこと

後ろの席の男性客が、とにかく声を出して笑う方だったのだけど

笑いのシンクロ率0%だった笑

「笑うとこなんだろーな」っていうのは頭ではわかってるけど、私の心は震えず

もうね、途中から後ろの彼が羨ましくて仕方なかった

最後にエマがオペで、とある人にヤギらしき動物の脳を移植して、その人が四足歩行で草ムシャムシャしてるところで、後ろの彼は大爆笑

そんなに笑って楽しめるなんて、お値段以上じゃん!

映画「この子は邪悪」のウサギの既視感すごかった

尚、私はこの映画のコメディシーンで笑うことはなかった、残念

どっかで観たことある感じがすること多くて、内心「未体験の驚きで世界を満たしてくれるんじゃなかったっけ?」てずっと待ってた

        

             

どの辺から面白くなるんだろって思ってたら終わってた

で、気づいたらエンドロール迎えてました😅

公式のあらすじに「時代の偏見から解き放たれ、平等と解放を知ったベラは驚くべき成長を遂げる」ってあったんだけども

私には、時代の偏見から解き放たれたっていうよりは、成長して思春期を迎えた少女が大人の保護に反抗して自立への道を進んだようにみえた

SEXに自信があってお金も持ってるオジサンとのアバンチュール(死語笑)に溺れるも、成長して世界を知るほどに「たいした男じゃなかったな」とバッサリさようなら

貧困層の実態を知り、オジサンのお金をさも自分のものかのように貧民に与えようとして船員に騙されて奪われるのも、世間知らずの娘の滑稽な姿を描いてましたね

風俗勤務、社会主義、同性愛・・・え、これが平等と解放?

取り上げてるトピックがやっぱベタ過ぎん?

ってやっぱり俯瞰から降りてこられませんでした・・・

                                 

               

こんな人にオススメ

残念ながら私にはハマらなかった本作でしたが、こんな方にはオススメなのではないでしょうか

  • 原作を読んでいて実写を楽しみにしている方
  • 性的描写を楽しみにしている方(とにかく描写が多い)
  • 賞レースで話題になっている作品をおさえておきたい方
  • 自由を求めて縛られた人生に鬱屈としている方

劇場内では、後ろの席の男性以外にも、リアクションしている方がチラホラ(全員男性だった)

パンフレット買ってるのも男性が多かったんだよな

男性人気の高い作品なのかもしれません

気になる人は劇場に足をお運びください!

                                                  

                                           

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