特捜9 season4 第8話「密室のハリネズミ」あらすじと感想(ネタバレを含みます)

ドラマ
スポンサーリンク

ストーリーと感想

内容詳細に触れています。ネタバレしたくない方はお気をつけください。


第8話「密室のハリネズミ」

 

事件発生

清掃員・宮川文子(田島令子さん)が自宅リビングで刺殺され、欠勤したため様子を見にきた同僚に発見されます。同僚には″家を出た大手商社で働く娘がいるが、今は一人暮らし″と話していたそうですが、2階から何やら物音が。

田島令子さん、久々に拝見!

浅輪直樹(井ノ原快彦さん)ら特捜班は、2階の部屋で押し入れに隠れている文子の娘・雪(春木みさよさん)を発見します。雪(春木みさよさん)は、勤めていた商社を退職後、約15年間ひきこもっていました

現場は密室状態。手にケガもしている雪(春木みさよさん)に母親殺害の疑惑の目が向けられます。

雪がさ、フードにハリネズミのぬいぐるみがドーンとついたパーカー着て、常にフードかぶってるわけ・・・演出やりすぎ感ない😅? 長年引きこもっているはずなのに、パーカーきれいすぎて新品か? とか気になって台詞入ってこないんだけど😫

雪(春木みさよさん)は警察病院に収容。食事も食べず、犯行を認めるような投げやりな態度。浅輪(井ノ原快彦さん)が何か食べたいものはないか尋ねると、「ミルワーム」と謎の言葉を返す。

文子は裁判の証人だった

文子が電話で最後に話をしていた相手は、人権派弁護士の松浦佐知子(成瀬聡美さん)でした。小宮山志保(羽田美智子さん)の聞き込みで、文子(田島令子さん)が翌日行われるパワハラによる不当解雇を争う裁判に証人として出廷予定であったことがわかります。文子(田島令子さん)は、パワハラ現場を目撃した唯一の証人でした。

原告代理人を務めるのは、弁護士の松浦佐知子と娘・莉子。母子で弁護士とは優秀ですね。娘の莉子は、母の佐知子をとても尊敬しているようです。

しかし、文子(田島令子さん)の同僚は、文子(田島令子さん)はお金に固執していたと言い、失職のリスクを冒してまで雇い主の不利になる証言をすることに疑問が生まれます。

ここで村瀬さんエピソードがはさみこまれた!お見舞いに行った小宮山が「早く帰ってきてね、みんな待っているから」と声をかけると「わかってるよ」って。テレビのこっち側でも待っておる🥰

ハリネズミカフェ

その頃、国木田誠二(中村梅雀さん)と新藤亮(山田裕貴さん)は、雪(春木みさよさん)が訪れていたハリネズミカフェへ。雪(春木みさよさん)が浅輪(井ノ原快彦さん)に言った「ミルワーム」とは、ハリネズミのエサ用の虫のことでした。そして、そのハリネズミカフェでは、毎晩、ハリネズミの生態を生配信していることがわかります。

文子の証言は録音されていた

パワハラの証人である文子(田島令子さん)は亡くなりましたが、莉子(新井郁さん)が文子(田島令子さん)の証言をレコーダーで記録しており、裁判ではそれを証拠品として提出。

その録音された証言を浅輪(井ノ原快彦さん)と小宮山(羽田美智子さん)も聞かせてもらいます。事前に証言を録音していた莉子(新井郁さん)を「莉子、あなたはいつも私を助けてくれる、自慢の娘ね!」と褒める佐知子(成瀬聡美さん)。莉子(新井郁さん)も満足そうににっこり微笑む。

ん?この弁護士の娘・莉子があやしくない? 文子が証人をやめるとか言い出して母のために殺害をしたとか・・・(推理)

文子が居酒屋に?

青柳靖(吹越満さん)と矢沢英明(田口浩正さん)は、″あじと酒場″という居酒屋の店長に聞き込みをします。店長によると、一昨日、従業員募集の張り紙を見て文子(田島令子さん)がやってきたが、不採用で断ったとのこと。

ハリネズミチャンネルのチャット

犯行時刻に雪(春木みさよさん)はハリネズミチャンネルの生配信を見ており″毒舌ハリコ″としてチャットに参加をしていたことがわかります。個別のルームでハンドルネーム″ハリネズミ君″とチャットをしてたログもみつかり、浅輪(井ノ原快彦さん)は病室の雪(春木みさよさん)にチャットを通して声をかけます。

浅輪(井ノ原快彦さん)は、雪(春木みさよさん)の気持ちに寄り添い話を聞きたいとチャットに書き込み、そこからはビデオ通話で、雪(春木みさよさん)が母との生活について浅輪(井ノ原快彦さん)に話し始めます。

心開くの早!

雪(春木みさよさん)は、母が殺害されているのを見つけ″私の人生終わった″と思い、誰にも気づかれたくなくて玄関のカギを閉めたという。

母が亡くなっているのはわかっているけれど、どうしようもできず引きこもっているというのは、『星とレモンの部屋』(2021年NHK)の夏帆さん演じるいち子と重なる。これも印象的な作品なので、観てほしい。

雪の過去

15年前、(春木みさよさん)の恋人だった原田透(三輪江一さん)が勤務していた″居酒屋あじと″で首をつって自殺をしていたことがわかります。透(三輪江一さん)の母は過労自殺として会社を訴えていました。一審では過労自殺が認められていたのですが、控訴審では自殺の原因は恋人に別れを告げられたことが大きいと結論づけられました。

控訴審で判決が覆ったのは2人の証人が新たな証言をしたから。一人は恋人の雪(春木みさよさん)で「亡くなる前日に透に距離を置きたいと話をしていた」と証言。もう一人は同僚の橋本圭吾(日比大介さん)で「徹は雪にふられてショックを受けていた」と証言。

この橋本(日比大介さん)は、青柳(吹越満さん)と矢沢(田口浩正さん)が聞き込みに行った″あじと酒場″の店長と同一人物でした。そして、この裁判の店側の代理人は、弁護士の松浦佐知子(成瀬聡美さん)。

なんと、ここで15年前の雪の恋人の死を巡る裁判の話が。文子が求人をみて″あじと酒場″に行ったっていうエピソードだけ何か浮いてるなーと思ったら、ここに繋がってくるヤツだったんだね。俄然、松浦親子がきな臭くなってまいりました。

15年前の裁判

浅輪(井ノ原快彦さん)と小宮山(羽田美智子さん)が、佐知子(成瀬聡美さん)に過去の裁判の話を聞きに行くと、娘・莉子(新井郁さん)が必死に母をかばいます。小宮山(羽田美智子さん)はそんな莉子(新井郁さん)を気にかけている様子。

一方、青柳(吹越満さん)と矢沢(田口浩正さん)は、橋本(日比大介さん)から、当時の労働環境が過酷であったこと、肉の産地偽装をさせられたこと、それによって正義感の強い透(三輪江一さん)が苦しんでいたこと、控訴審前に、店側の弁護士である佐知子(成瀬聡美さん)から、管理職として迎え入れる代わりに偽証する取引をもちかけられて応じたことを聞き出します。

文子(田島令子さん)が″あじと酒場″に橋本(日比大介さん)を尋ねてきたのは、求人に応募するためでなく、過去の佐知子(成瀬聡美さん)との取り引きをとがめにきたのであり、橋本(日比大介さん)は、聡美(成瀬聡美さん)の署名のある覚書を文子(田島令子さん)に渡して謝罪をしていました。

佐知子の取り調べ

佐知子(成瀬聡美さん)の過去の取り引きの証拠となる覚書を持っていたはずの文子(田島令子さん)が殺害されたため、佐知子(成瀬聡美さん)は、取り調べを受けることになります。

浅輪(井ノ原快彦さん)と小宮山(羽田美智子さん)は、佐知子(成瀬聡美さん)の取り調べの様子を、マジックミラー越しに娘の莉子(新井郁さん)に見せます。

それ、ダメじゃね?

佐知子(成瀬聡美さん)は文子(田島令子さん)の自宅を訪れていました。文子(田島令子さん)は、過去の取り引きの証拠となる覚書をみせて、雪(春木みさよさん)に透(三輪江一さん)の自殺の真相を話してほしいと佐知子(成瀬聡美さん)に頼みました。

佐知子(成瀬聡美さん)は「よくできた偽装書類ね」とごまかそうとしますが、文子(田島令子さん)に「マスコミに売る」と言われ、一千万を払うから受け取ってほしいと頭を下げました。そのまま帰った、自分は文子(田島令子さん)を殺害はしていないという佐知子(成瀬聡美さん)。

文子「最近やっとわかったの。親の過度な期待が子どもをがんじがらめにしてしまったのよ」
聡美「子どもなんて、褒めてやれば親の期待に応えようと必死でがんばるのに。そんな甘えた子ども、捨てる勇気を持つべきだったのよ」

特捜9 season4 第8話より

犯人が判明

パワハラ裁判に証拠品として提出された文子(田島令子さん)の録音された音声は、編集されていたことがわかります。消去された部分を復元したことにより、犯行時刻に莉子(新井郁さん)が文子(田島令子さん)の家にいたことが証明されます。莉子(新井郁さん)は文子(田島令子さん)を殺害して母の過去の取り引きの証拠となる覚書を取り返していたのです。

莉子(新井郁さん)は涙ながらに、「自分は母を守っているのではなく、母のしたくない悪の部分を自分がするように上手く操られてきた」「失敗すると捨てられる」と話しますが、母・佐知子(成瀬聡美さん)は、「何てばかなことをしてくれたんだ」と。

小宮山(羽田美智子さん)が思わず、莉子(新井郁さん)の叫びを聞くように聡美(成瀬聡美さん)に訴えます。しかし、無言で部屋から出ていく佐知子(成瀬聡美さん)、泣き崩れる莉子(新井郁さん)。

犯人はやはり莉子だった・・・動機は、母が過去の裁判で取引をした証拠の覚書を取り返すため、でした。

母の愛情

退院準備をする雪(春木みさよさん)に、浅輪(井ノ原快彦さん)が修理に出されていた母・文子(田島令子さん)のパソコンを届けにきます。実は、文子(田島令子さん)はパソコンを習っており、″雪のサバイバルプラン″という雪(春木みさよさん)の自立へ向けての文書をつくっていました。

そこには、″どんなことがあっても、わたしは雪のみかたです″というメッセージも。

文子(田島令子さん)は雪(春木みさよさん)の全てを受け入れようとしていました。雪(春木みさよさん)がハリネズミチャンネルの個別ルームでチャットをしていた相手″ハリネズミ君″の正体は、母・文子(田島令子さん)だったこともわかります。

最後に雪がハリネズミのパーカーを脱いだことで(しょってはいるけど笑)、引きこもりから一歩前に進んだことを表現しているのね。田島令子さんの、一生懸命パソコンを覚えて、たどたどしいタイピングで雪に気持ちを伝える母の演技が、短いシーンだけど、よい。さすがだわ、ウルっときた・・・😭  

母と娘の関係性にスポットがあてられた第8話でした。


第8話「密室のハリネズミ」

 

スポンサーリンク

第8話ゲスト

●田島令子さん(宮川文子役)
●春木みさよさん(宮川雪役) 
●成瀬聡美さん(松浦佐知子役)
●新井郁さん(松浦莉子役)
●日比大介さん(橋本圭吾役)

コメント