いよいよ最終話を迎える「アンナチュラル」
長年、中堂が抱え続けた恋人・糀谷夕希子の事件に決着がつきます
いよいよ最終話を迎える「アンナチュラル」
長年、中堂が抱え続けた恋人・糀谷夕希子の事件に決着がつきます
中堂(井浦新)の恋人・夕希子(橋本真実)をはじめ、複数の女性を殺害した疑いのある高瀬(尾上寛之)が警察に出頭。しかし、遺体損壊は認めたものの肝心の殺害については否定する。殺人を立証できる証拠もなく、ミコト(石原さとみ)たちは歯がゆさを感じながらも、高瀬を殺人罪で裁くため検証を続ける。
そんな中、六郎(窪田正孝)がUDIの情報を週刊誌にうっていたことがメンバーに知られ、UDIに崩壊の危機が訪れる…!赤い金魚殺人事件の全容がついに明かされる最終話!
TBS金曜ドラマ『アンナチュラル』HP
出頭した高瀬は「橘芹菜は物件の内見中に突然倒れて亡くなり、自分のせいにされたら困るからホルマリンを点滴してスーツケースに入れて隠した」「大崎めぐみという人も内見中に突然倒れて亡くなり、事故物件になっては困るので、遺体を持ち帰って解体した」と供述します
遺体は損壊したけど殺害はしてないって主張ね・・・ってそんなわけあるかい!
高瀬が出頭してから、宍戸が調子に乗りまくって無双し始めます
高瀬が関与した26件の事件について、ワイドショーで偉そうに解説
著書を出版してバカ売れ
宍戸曰く、事件を追ううちに高瀬に辿り着き、接触を図ったところ殺人の告白を‟妄想の話”として聞いたらしく、それを書籍化し妄想か現実かを読者の判断に委ねるらしい
委ねられても・・・宍戸、現実に高瀬がやってるって知ってたろ?
高瀬は、他殺が判明している事件については「知らない」と何も言わず、宍戸の書籍で語られているのは立件されていない事件ばかりで、被害者がどこの誰かもわからない、妄想と言ってしまえばそれまで
高瀬と被害者たちが接触した証拠は何一つ見つかりません
死体損壊と死体遺棄で逃げ切ろうとする高瀬、このままだと殺人罪には問えない・・・
第3話で出てきた検事の烏田(吹越満)が再登場
き~🐵あの女性蔑視・烏田が再登板か~
裁判の鍵は、橘芹菜の殺害を証明できるかどうか
高瀬が「橘は昼に変なものを食べて吐き気がすると行った後に倒れて亡くなった」と証言しており、弁護側は、橘芹菜の死因は食中毒だと主張
実際に遺体からはボツリヌス菌が検出されています
烏田はミコトに、高瀬を確実に有罪にするために、鑑定書にあるボツリヌス菌に関する記述を全て削除してほしいと言います
そして刑事局長からも烏田に協力しないと補助金を打ち切ると圧力がかかります
警察も世間を騒がせている事件だけに、責任を問われ必死です
食中毒に見える記述を全て削除した鑑定書をミコトに渡し「これを出せ」「殺人者を裁けない、これ以上の不条理があるか」と言う中堂
実家に帰ったミコトは「ずっと不条理な死に負けたくなかった」「法医学者のできることなんてほんの少し」「負けそう・・・」と弱音をこぼします
「生きてる限り負けないわよ」と励ます母に、涙ぐむミコト
そして翌日
考えた末、やはり鑑定書は書き換えないことに決めたミコト。しかし出勤すると鑑定書がなくなっていました。所長の神倉が、自分の判断で検事の烏田に「鑑定書の書き換えはしない」と話に行っていたのです
神倉は、ミコトが一度でも嘘の鑑定書を出せば、きっと法医学者としての自分を許せなくなるだろう、と考えていました
「高瀬を殺人で裁けなくていいんですか?」という烏田に「それはそちらの仕事でしょう!責任転嫁しないでいただきたい!」と言い切る神倉
よく言った👏カッコイイ所長!帰ってきてから、言い過ぎちゃったとションボリしてるのもカワイイ☺
中堂の殺害された恋人・糀谷夕希子のピンクのカバのイラストをもっていたことで、宍戸との関係を説明せざるをえなくなった六郎
そして、なぜ高瀬がボツリヌス菌のことを知っていて自分に有利になる証言ができたのか、という疑問が出てくる中で、遂にUDIの情報をマスコミに流していた内通者が六郎であることが、皆に明らかになります
六郎は、編集者に言われてUDIに入ってきたこと、そしてUDIで働きたいから編集部の仕事は辞めたこと、ボツリヌス菌の話を宍戸にしてしまったことを話します
六郎に嘘をつかれていたことにショックを受けて責める東海林(市川実日子)
自分のせいで中堂がずっと追っていた犯人・高瀬が逃げ切れてしまう、東海林はずっと信用してくれていたのに、神倉(松重豊)がずっとUDIを守ってきたのに、ミコトがたくさん助けてくれたのに・・・六郎は頭を下げて謝罪をし、UDIを辞めます
六郎のしてきたこと、本当に許せないんだけど、窪田正孝がいいお芝居でみせてくれるから、ちょっと六郎に同情もしちゃったわ
書籍が売れて、編集部で相変わらず調子の乗りまくっている宍戸
編集者の末次(池田鉄洋)は「高瀬の告白は妄想なのか?」と宍戸に聞きます
「やってるに決まってるでしょ」と宍戸
「何で事実として書かないんだよ」と責める末次に「大衆が飽きるから」「高瀬は史上最悪の殺人者として名をはせながらも殺人者としては一切裁かれずに伝説になる」と嬉しそうな宍戸
末次も宍戸も、どっちもどっちなマスコミかと思ってたけど、末次は、事実を隠したまま話題を引っぱろうとする宍戸に憤慨しているみたい
編集社で、アメリカから日本にやってきた夕希子の父に声をかけられた六郎は、UDIに連れていきます
辞めた早々にUDIへきた六郎は気まずそう
夕希子の父は、神倉とミコトに、宍戸の本を読んで、3、4年前に宍戸からの連絡がこなくなったのは犯人である高瀬を見つけ、娘・夕希子の事件を調べる必要がなくなったからだと合点がいったことを話します
また、犯人は中堂だと思っており、話も聞かず墓の場所も教えず命日には「罪を認めて償え」と手紙を送っていたことも・・・中堂に謝りたいと申し出る夕希子の父
中堂は、葬儀屋の木林(竜星涼)に「金はいくらでも出すから明日遺体の搬送と火葬を頼む」と依頼。「遺体はどこに?」と尋ねる木林に「まだ生きてる」と
今から誰かをヤる気だわ・・・中堂さんはやまらないで~
夕希子の父の話を聞いたミコトが中堂に電話をします
そこで鑑定書のことを聞かれたミコトは、嘘の鑑定書を出せなかったことを報告します
すると中堂は、所長室に昨日付けの退職届があるから神倉に渡すようにミコトに言い残し、電話を切ります
復讐をしようとしていることを察したミコトは、六郎と一緒に中堂を探します
中堂は、宍戸の家に行くと蹴飛ばして注射を打ち「テトロドトキシン、フグの毒を打った」と告げ「高瀬の殺害現場のいくつかにオマエはいた、だがオマエが高瀬を有罪にする証拠を持っているから高瀬は共犯だとは言わない」「解毒剤がほしいなら証拠を出せ」と脅します
宍戸は犯行の証拠のボールを渡しますが、解毒剤を飲んだ途端に証拠のボールを硫酸につけてDNAをとれなくしてしまいます
高笑いする宍戸
そこにミコトと六郎がかけつけます
ミコトは「フグの毒の解毒剤は存在しない」と言います
苦しみだす宍戸
注射はただの麻酔で解毒剤といって飲ませた液体が毒物だったのです
何を飲ませたのかミコトは聞きますが中堂は答えません
ミコト「私が嫌なんです!見たくないんです!不条理な事件に巻き込まれた人間が、自分の人生を手放して、同じように不条理なことをしてしまったら、負けなんじゃないですか? 中堂さんが負けるのなんて見たくないんです!私を絶望させないでください!」
TBSドラマ『アンナチュラル』最終話
ミコトの心からの言葉、中堂に届け!
宍戸の飲んだ毒の残りを口に入れて吐き出す六郎
毒が甘かったこと、宍戸の症状から、エチレングリコールではないかと考えます
一生懸命に自分を止めようとするミコトと六郎の姿に、中堂はエチレングリコールの解毒剤であるホメピゾールをミコトに渡します
一命をとりとめる宍戸
中堂と会えなかった夕希子の父は、明日アメリカに帰国するまでに中堂に連絡がもらえれば、と神倉と東海林に名刺を渡してUDIを後にします
夕希子の父は、アメリカのテネシー州に住んでおり夕希子の墓もそこにあります
「土葬の国の人だなって」という東海林に「最近はアメリカも都会は火葬が多いらしい」と神倉「テネシーって・・・都会ですか?」顔を見合わせる2人「ちょっと待った~」と東海林が夕希子の父を追いかけます
8年前、糀谷夕希子の遺体はエンバーミングされて海を渡りテネシー州で埋葬され、まだ遺体はそこにありました
今の技術なら、当時見つけられなかった証拠が見つかるかもしれません!
神倉が方々に手をまわし、夕希子の遺体が日本にやってきます
再解剖を行うのはミコト
そして、糀谷夕希子の殺人事件も高瀬の犯行として追起訴されることになります
そうきたか~第1話のミコトのこのセリフが回収された!
ミコト「アメリカはいいよね、再調査ってなったら、お墓から死体まるごと掘りおこせばいいんだもん」
TBSドラマ『アンナチュラル』第1話
いよいよ高瀬の裁判が開廷
傍聴席には宍戸の姿もあります
「糀谷夕希子のことは知らない、会ったこともない、誰も殺してない」と否認する高瀬
ミコトは証言台に立ちます
口の中の炎症から、被害者は殺害時に、金魚柄のゴムボールを口に押し込まれていたことを証言しますが、弁護側からボールの現物がない以上は想像に過ぎないと言われてしまいます
検事・烏田は、幼少期の被告人と母親の写真、当時の児童相談所の記録により、被告人が母親から虐待を受けて口にゴムボールを入れられていたことを示します
弁護側は、虐待と本件は無関係、口の中の炎症だけでは被告人との関連を証明できないと主張
「証明できます」と言い切るミコト
そして、糀谷夕希子の遺体を再解剖し新技術でDNA検出したところ、被害者の歯の裏側から被告人・高瀬文人のDNAと一致したと証言します
ゴムボールを口に入れた時に付着したと考えられます
検事・烏田とミコトのやりとりで明らかになる新事実!烏田~イヤなヤツだと思ってたけど、さすが検挙率の高さ誇るだけあって優秀じゃん!
「母親から受けた虐待と同じことを被害者に行い殺害することで亡き母親への恨みを晴らそうとした」と説明する烏田に、笑い出す被告人・高瀬
「テンプレですね、何もわかっちゃいない」
はぁ~?知らんわ
何か言いたそうに烏田を見つめるミコト
「三澄先生、何か言っておくべきことがあるんでしょうか」とナイスアシスト
ミコト「ご遺体を前にしてあるのはただ、命を奪ったという取り返しのない事実だけです」「犯人の気持ちなんて分かりはしないし、あなたのことを理解する必要なんてない」「不幸な生い立ちなんて興味はないし、動機だってどうだっていい」
TBSドラマ『アンナチュラル』最終話
ここからミコトがたたみかける!
かわいそうな被告人に同情はしてしまう、死んだ母親の幻影に苦しめられて、30歳を過ぎても尚、子どもの頃のまんま、誰も彼を救えなかった、あなたの孤独に心から同情する、と
法廷中が自分に同情の視線を投げかけるのを感じた被告人・高瀬は・・・
「黙れ、俺がやりたくてやった、母親は関係ない、26人俺はやり遂げたんだ!俺にしかできなかった!俺はかわいそうじゃない!」と自白したのでした
ミコトの心理的な揺さぶりに、まんまと乗っかった高瀬であった
そして、宍戸も殺人ほう助で逮捕!
殺害現場で宍戸の毛髪が見つかったのです
「取材してただけ、ライオンに食われるシマウマを撮影するカメラマンと同じ」と言う宍戸、刑事・毛利(大倉孝二)は「ここはサバンナだったか?人間界にはな刑法ってもんがあんだよ」と容赦なく逮捕、それを撮影する編集者の末次
夕希子の父は中堂に謝罪
「夕希子の旅は終わったけど、あなたは生きて下さい」と
深く頭を下げる中堂
ミコトは今日も、UDIでモリモリとお弁当を食べています
生きていますね
戻ってきた坂本(飯尾和樹)と六郎(窪田正孝)
坂本は、中堂をスナフキンと思えば愛せる気がして
六郎は、今度は、法医学者になりたいという強い思いをもって
そして、今日もUDIでは、死因解明のための解剖が行われています
いい結末!過不足なくメッセージがぶれることもなく、最後まで素晴らしいドラマだった!