あらすじ
ミコト(石原さとみ)は半年前に発生した“主婦ブロガー殺人事件”の裁判に、代理証人として出廷することになる。被告は被害者の夫の要一(温水洋一)。殺害の動機は、妻からの精神的DVによるものだと罪を認めていた。しかし裁判で証拠として提出された包丁が本当の凶器ではないことに気づいたミコトは、凶器の矛盾を指摘。それを聞いた被告の要一も、一転して無実を主張する。
裁判は大混乱になり、検事の烏田(吹越満)はミコトに激怒。検察を敵に回すと警察庁からUDIへの補助金にも影響があるのではと所長の神倉(松重豊)が心配する中、ミコトは事件の真実を明らかにするため再び法廷に立つことを決意する。白いものをも黒くするという異名をとる有罪率99.9%のやり手検事とミコトの法廷バトルが始まる!
TBS金曜ドラマ『アンナチュラル』HP
ミコトが、凶器の矛盾を指摘し、結果として被告人に有利になる証言をしたことで、検事の烏田は「証人の人選を間違えた」とプンプン😡
しかも次の裁判では、弁護側の証人をして出廷することに・・・
UDIラボの中堂(井浦新)は「信じがたいバカだな」と呆れ、所長・神倉も「検察側の証人で出た人が次の公判で弁護側の証人なんて、聞いたことないよ!」と困惑。
妻殺害の容疑をかけられている夫の要一。
「妻を殺した覚えがない」と言います。その日は2階の自室でオンラインゲームをしており、0時に精神安定剤を飲んで寝た。夜中にトイレに起きた時に1階で血まみれの妻が倒れているのを見たが夢だと思った。朝起きたら警察の人に囲まれててそのまま連行され、もしかしたら夢遊病みたいな感じでやっちゃったのかと思って罪を認めた。というのが要一の言い分。
所長・神倉は「他の法医学者に頼もうよ」と言うが、同職の鑑定にケチをつけることになり検察や警察を敵に回すことになるので、誰もやりたがらない。で、やはりミコトが証人に。
公判前、被告の弁護人・亀岡(大谷亮介)とミコトの会話。
亀岡「裁判員が入れ替わりほぼ年配男性が占めることになった」「裁判官も保守的」「若い女性ということが不利になるかもしれない」
今回は、性別や年齢による先入観や印象で左右される社会的評価が描かれてたよね。検事・烏田は、女性蔑視ひどいし、心の中で「おい、吹越(さんはただ演じているだけ)~!」って何回言ったことか笑
検察側は、ザックリ言うと、検事・烏田の「たいした実績もない未熟な若い女性の法医学者がイチャモンつけてきてますけど~」という筋で話を進めます。
検察側の証人、事件の際に法医学鑑定を行った草野教授(斉藤陽介)も、烏田と同じくらいのテンションだし😡キィー🐵
「好きで女に生まれてきたわけではありません!」とつい挑発にのってしまうミコト。まんまと「女は感情的である」という烏田の策にハマってしまいます。
しかもそれを、週刊誌に面白おかしく書かれてしまい・・・。
中堂の下で働いていた検査技師・坂本(飯尾和樹)からパワハラで訴えられている(「クソ」と108回言われたって)中堂だが「俺は何もしてない」と全くの自覚なし。
ミコトは今までずっと言おうか迷っていたことを中堂に言います。
「中堂さんて、相当感じ悪いですよ?」
直後の、え?そうなの?みたいな中堂さんの顔がカワイイ笑 で、ミコトの視線に圧されて「よ、よくはないかも、です・・・」(小声)って言う久部もね
無罪を証明するため、自腹を切って証拠となるデータを集めるミコト。
しかし要一は「無罪を主張しても勝てない」と不安になってしまい「罪を認めて心神耗弱で争った方がいい」
ミコトのことも「女っていうのは都合が悪くなると人のせいにして挙句被害者面する」と「私の人生女なんかに預けられない」と。被告まで、まんまと検事側の印象操作にのっかっちゃってら・・・。
アナタまでも!? おい、温水(さんはただ演じているだけ)~! 奥さんからDVされていたから女性のイメージがよくないってことはわかるけど・・・ミコト可哀想
それでもミコトは、気が弱いってだけで有罪になろうとしている要一をほっとけない。
検察をギャフンと言われる証拠を見つける!とミコトは奮起します!
ミコト、かっこいい💗 吹越さんと温水さんにプンスカしていた自分ダサいですわ、反省
ミコトは要一の意向に沿いつつ無罪を証明する方法を考えます。
それは、ミコトの代わりに中堂が出廷して証言をする。
そして、中堂の代わりにミコトが坂本と話し合う。
ミコトは中堂へのパワハラ訴訟を取り下げてもらうため、坂本に別の就職先を紹介。坂本との話し合いが終わると、裁判の傍聴席へ向かい久部と合流。「(中堂は)どんな感じ?」と状況を尋ねるミコトに「態度が悪いです・・・」と久部。
確かに中堂の態度は驚くほどよくない笑 が!それがこの裁判の流れを変えるのだ!
烏田「あなたの解剖実績は?」
中堂「3100だったか・・・」
烏田「この包丁が凶器に間違いないと言った草野教授は15000件の解剖実績をお持ちでした。それに比べるとかなり少ないですねぇ」
中堂「カビの生えた経験が何になる?法医学も年々進歩している。件数より目の前の鑑定結果を見ろ。それが全てだ」
TBSドラマ『アンナチュラル』第3話
烏田は、弁護側が提出した証拠(凶器から鉄、クロム、ニッケルの成分が出ている)について、「解剖器具の微粒子とも考えられる」と主張。中堂を挑発するも、逆に中堂の態度に腹を立てて、思わず感情的に声を荒げてしまいます。
このやりとりにミコトがにこって笑うのがカワイイ。そうミコトのことを「女は感情的な生き物」って差別していた烏田が、法廷という場で感情的に大声出したんだもんね。
そして、中堂は凶器は別にあることを理路整然とバシっと証言して証言台を降りる。中堂と目の合ったミコトは小さく頭を下げます。
中堂かっこいいんだがー💗 これは惚れるー💗 検察がギャフン(死語?)ってなってるよ!
要一は「ありがとうございます!」と中堂に頭を下げます。
中堂「ふざけるな。女は信用できないとかオマエクソ小せーこと言ってるから、俺は借り出されたんだ。人なんて、切り開いて皮を開けば肉の塊だ。死ねば分かる」
TBSドラマ『アンナチュラル』第3話
言い方よ・・・笑
真犯人は、被害者の弟。
主婦ブロガーであった被害者の料理レシピを、料理人である弟が全部考えていて、印税半分くれと頼んだのに冷たくあしらわれて殺害した、と。
最後にミコトが言います。
ミコト「法医学は、法治国家に不可欠な学問。法医学がおざなりにされるってことは、無法の国になるってこと」
TBSドラマ『アンナチュラル』第3話
信念をもっているけど、それを暑苦しくアピールすることなく、当たり前のこととして淡々と語るミコトを石原さとみさんが好演。すごく役にハマってる✨