雑居ビルで火災が発生し、UDIに10体もの焼死体が運ばれてくることに。遺体は黒く焼けこげていて、全員が身元不明の状態。ミコト(石原さとみ)、中堂(井浦新)らUDIメンバーは、ヘルプとして来た坂本(飯尾和樹)の手も借りながら次々と解剖を進めていくが、身元判明は困難を極める。
一方で、神倉(松重豊)は将棋の師匠として慕っているごみ屋敷の主人(ミッキー・カーチス)の元を訪ねていた。彼の妻は1年半前に亡くなりUDIで解剖されたが、今も死を受け入れられずにお骨の引き取りを拒否しているのだった…。
解剖の結果、ミコトは9番目の遺体が焼死する前に後頭部を殴られていた可能性があると指摘。腰にはロープで縛られていたような皮下出血も見つかり、単なる火災ではなく殺人を隠すための放火だったのか…?と疑念を抱く。
また火災現場で唯一助かった男がいることも判明。その男が入院していたのは、六郎(窪田正孝)の父・俊哉(伊武雅刀)が勤める病院だった。俊哉はUDIを訪ねてきて、男の病状を伝えるとともに、息子を解雇してほしいと申し出る…!!
TBS金曜ドラマ『アンナチュラル』HP
突然UDIに父・俊哉が登場、俯いて視線を合わせない六郎
俊哉は六郎に「三浪して三流医大の底辺、勝手に休学して、解剖医の使いっ走り、恥ずかしいと思わないのか?」と
六郎のことも死者を相手にする解剖医のことも、かなり下に見ているご様子
伊武雅刀、上から目線の医者役がハマるねぇ
ミコトとご飯を食べに行った六郎は、父について語ります
久部一族は医者家系で、2人いる兄も医者。中3の時、軽い気持ちでふざけて父に「俺医者になるのやめた」と言ったら「なら私の子どもじゃない」ってマジで返されたそうな
「俺この人の息子でいるために医者になんのか〜」って思ったら勉強とかわかんなくなって、ずっとわかんないまんまな六郎
ミコトは「うちの優秀な六郎になにをいうんだ!」と冗談めかして言い、2人は法医学で六郎父に認めさせる、自分たちは自分たちの仕事をする、と決意
ミコトが自分を肯定してくれて照れる六郎、かわいいじゃないか
身元不明の5名のデンタルデータを調べることになります
その方法は、警察が歯科医師会を通じて現場の近隣にある歯科医院に送って1枚ずつみてもらう、というアナログなもの
今は身元照合は何でもDNA、しかし全国民のDNAが登録されているわけではなく、特に災害などで多くの人が亡くなった時には歯による個人識別が必要となるそう
UDIラボが当初の予定通り国立の研究所となっていれば、歯のデータベースをつくることが実現するはずでした
所長の神倉は、厚労省時代に全国の歯科カルテのデータベース化に力を入れていたそうです
それは東日本大震災があったから
神倉は、当時災害担当として現地に行っていて、来る日も来る日も身元不明の遺体がたくさん出て、遺体の取違いもあって、身内の遺体を探している家族やいつまでも帰れない遺体を山ほど見てきていたのでした
この神倉のエピソードを、本人が直接語るんじゃなくて、中堂が久部に話すという形で明かされるのがいい!
9番の遺体の脇腹にある傷を内視鏡手術の跡だと考えて身元を探していましたが、ミコトが別の可能性に気づきます
傷跡は銃創
すぐに気づけなかったことを悔しがるミコト
クソッ!ってミコトも中堂化してる笑
銃創から前歴者をあたり、遺体の身元は町田三郎であることが判明
勘当されて疎遠となっていた両親が遺体を引き取りに来ます
警察から殺された可能性があると聞かされ、父親は「ボンクラ息子!殺されるなら周りに迷惑かけず1人でくたばれ!」と息子の遺体に向かって叱ります
六郎は「あそこまで言わなくてもいいのに」と息子に同情
銃創の一件があり、町田三郎の遺体に見落としがないか改めて中堂にみてほしいと頼むミコトに、こっちも見てくれと8年前に婚約者・糀谷夕希子が殺害された際の資料をミコトに見せる中堂
夕希子に会いたいという思いを、ミコトにこぼす中堂
ミコトと中堂がお互いに信頼を寄せているのがよくわかるシーン🧡
六郎は、父のいる病院に足を運び、火事の生存者について話を聞きたいと依頼
父は「結局生きた人間頼みか」と嫌味を言いながらも許可
六郎は生存者の担当医から、背中に横一文字で脇の下を通る形で紐で擦ったような擦過傷があること、それは火傷をした後についたものであることを聞きます
火事のあった建物のスナックで働いていた結城(黒坂真美)は旅行へ行っていたため、遅れて火事について知ります
結城は、生存者はスナックに1回来ことのある不動産屋であること、町田三郎はスナックの常連だったことなどを証言
また火事の原因はプロジェクターの発火であり、放火ではなかったこともわかります
UDIラボで、町田三郎の両親に息子がどのようにして亡くなったかを説明するミコトと六郎
町田三郎は、火災発生によるバックドラフト現象により柵に頭を打ちつけて骨折、その後、消防士がロープを使って行う救出方法で、生存者を運び出し助けました
そして再び建物の中へ
「何で?」と尋ねる三郎の母に、六郎は「火事のあった建物が三郎の大切な場所だったから、皆を助けに戻った」と答えます
前科があり両親に勘当されて帰る場所のない三郎にとって、火事のあったスナックは、家のような場所だったそうです
そして酔っ払うといつも「親父とお袋何してるかな」と「故郷の餅はうまいんだ」って話していた、本当は帰りたかったのではないか、と
スナックの常連仲間と楽しそうにしている三郎の写真を見て、涙を流す両親
「帰ってくればよかったのに、毎年待ってたのに、バカな子」と母
「私は消防士だった、ロープは私が教えた、覚えてたんだな…」と父
両親は、感謝を述べて、三郎の遺体とともに故郷に帰っていきます
「ロープは私が教えた、覚えてたんだな・・・」で号泣したよ😭三郎は、ろくでもないドラ息子ではなく、父や母を想い大切な人たちを助けたい一心で亡くなった息子として、おうちに帰れたね
生きているうちにしか思いを伝えられないことを知った六郎は、父に話をしにいきます
「どうして医者なりたいのかわからないままで、命って扱っていいものなのかって」「UDIに入ったきっかけは逃げだったのかもしれないが、今少しだけど生死を大切にできそうな気がする」「これからのことをUDIで考えたい」と
父は「わかった、好きにしろ、ただし、二度とうちの敷居をまたぐな」と六郎を突き放します
伊武雅刀は、やっぱり伊武雅刀なのね・・・
UDIに戻った六郎は、引き取り手のない遺骨の保管庫に立ち寄り、ゴミ屋敷の主人が妻・美代子の遺骨を引き取ったことを知り、よかったと涙を流します
三郎や美代子が家族の元へ帰っていく中、帰る場所を失くしてしまった六郎・・・対比が切ない
そんな六郎の思いは知らず、ミコト、東海林、神倉はいつも通り「おかえり」と六郎に声をかけます
思わず、涙目になる六郎
がんばろ!六郎!
六郎は、文詠館の週刊誌の編集者・末次(池田鉄洋)にバイトを辞めたいと言いにいきます
そういや六郎って、週刊誌がUDIに送り込んできたイヌでもあったんだわ、忘れてた
すんなりとOKする末次には、これでUDIの献金疑惑の記事を堂々と出せるという思惑がありました
編集部には、宍戸(北村有起哉)が六郎に渡すように頼んだ封筒が置かれたままになっており、末次は勝手に中を見てしまいます
そこには、殺害された中堂の婚約者・糀谷夕希子の2作目になるはずだった「ピンクのカバ」のイラストが・・・
雑居ビルで、アルファベットの歌を歌いながら、窓の外に向けてカメラのシャッターを切る宍戸の姿、カメラの先は事件現場、警察官やミコトたちが捜査にあたっています・・・発見された女性の遺体の口の中には、赤い金魚の跡があり・・・
・・・と気になるところで次回へ続くんかー!いよいよ糀谷夕希子の事件が動き出す予感!